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その夢を





71.光のような存在




「まずは手を洗おう」



 出逢った女性は僕に手の洗い方から教えてくれた。初めての経験だった。



「おかしいことなんかじゃないよ」



 身体の変化に戸惑う僕に、女性は自分もそうだったと教えてくれた。僕の心と身体がちぐはぐなことも否定しなかった。


 その瞬間、今まで僕のいた世界が暗闇だったことを知った。











72.第三者から見た自分




 大好きな彼がいた。彼のためなら何だって出来ると思った。沢山働いて、休みは全て彼に捧げ、高価なプレゼントも渡した。けれど


「ごめん、重いって思うようになった」


 私の努力はその一言で全て終わった。そうして一人になって初めて、自分を見つめられた。


 私という人間が如何に空っぽかを、思い知った。






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