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向き合う覚悟を。
69.浮気性の彼
大好きな彼は、時として世界で1番憎い相手へと姿を変える。
「君が他の女の子と2人で過ごすの嫌」
伝えた想いを彼は受け止めてくれた。今後は改めると誓ってくれた。
彼を、信じていた。
「――嘘吐き」
目の前の風景に零れた独白は、冬の寒空の中へ溶けていった。
彼はまた、私以外の女の子に笑いかけていた。
70.幼馴染を理解したい
無愛想な僕の幼馴染は、あまり笑うことがない。20年もの付き合いになるのに、僕は全く彼女のことが理解できてない。
「そのことで昨日1時間悩んだ」
久々の食事の際に告げると、彼女はおかしそうに笑った。ほら、笑うタイミングが本当に読めない。
「なにそれ」
レアな笑顔は、まるで花のようだった。




