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夢があった。
5.人生の次のステージへ
もうすぐだ。
あと少しで、我が子の受験生活が終わる。どうか努力が実ってほしいと祈る日々だ。
「行ってきます」
緊張した面持ちで、娘は家を出て行った。
「行ってらっしゃい」
敢えて特別なことは何も言わず送り出す。力強く歩いていく背中を見て、春の訪れを感じた。
嗚呼、あの子ならきっと、大丈夫。
6.心機一転
自分の中でやりたいことがやれずに溜まっていく感覚に、吐き気を覚える。けれど1回だめだと思ってしまうととことんだめで、立て直すこともできないまま日が過ぎる。
「春になるし、1からやり直してみたら?」
友の言葉に、それもそうだと頷いた。
新しいことが始まる季節。
私の夢を叶える為に、動かねば。