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覚悟を
55.恋に落ちるきっかけなんて、予想もできないものなのです
「一緒にご飯食べに行きましょうよ」
夢に出てきたその人は、現実世界ではただの仕事仲間であった。
「大丈夫ですか?」
ぼーっとしていた私の前で、彼が不思議そうに首を傾げる。夢の中に出てきたからって、変に意識してしまう。
「なんでもない」
「なら良かった」
微笑んだ彼に、どきりと胸が音を立てた。
56.自分の選ぶ道
「いい加減将来について考えろよ」
友は言った。
わかってる。その言葉を飲み込んだ。
「将来何をしたいの?」
親戚の素朴な疑問。
貴方の望むものでないことは確かだよ。その言葉も飲み込んだ。
この道がどこに繋がってるかはわからない。けど、他の誰かが選んだ道を歩いていたくはない。
ただ、それだけだ。




