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明白だった。
51.人生を変えた言葉
浪人中のことだ。何もかもがうまくいかず、生きる意味について考えた。
それを友人に伝えたら
「何言ってんの。自分が幸せになるために生きてるに決まってんでしょ」
彼女はあっけらかんとそう言った。
目の前の靄が晴れ渡っていく感覚だった。
人は誰だって幸せになる権利がある。
そう言われた気がした。
52.春に咲いた一輪の花
うちのクラスに、県外から転入生が来た。無愛想な彼女は僕達から一線を置こうとしているようだった。
「おはよ!」
なんとか仲良くなろうと話しかける。
やがて彼女は少しずつ笑顔を見せるようになった。
固く閉じていたものがゆっくりとほどけてゆく。それはまるで、春になって蕾が花開くようだった。




