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突き進むしか
45.冬の終わりと春の訪れ
「溶けちゃうね」
積もっていた雪が消えていくのを見た彼女は、寂しげにそう呟いた。
春よりも冬の方が好きだと言う。花粉症のせいかと聞いてみたら、彼女は首を横に振った。
「春は別れの季節だもん」
冬を惜しんだ彼女は、春になると海外へ渡った。
僕がそれを知ったのは、雪が跡形もなく溶けた後だった。
46.自己嫌悪
「第一志望の大学に受かりました!」
後輩の結果を聞いて、安堵とともに妬ましさで胸が詰まった。
私は第一志望に行けなかったから。
「来年仮面浪人する」
友の覚悟を聞いて、羨ましくて悲しくなった。
今の私にそのような金銭的余裕はないから。
挑戦することに貪欲で、結果も出せる人はとても眩しかった。




