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対角線に薫る風  作者: KENZIE
180/206

第180話 前夜祭

しばらくすると、料理が次々と運ばれてくる。

 

「お、きたきた」


豆のスープとパン。

パンもうまいが、スープがやたらとうまい。


キャベツにヨーグルトみたいなのがかかったサラダ。

ほうれん草にヨーグルトがかかったやつ。

それとピリ辛のミックス野菜。

豆をオリーブオイルで炒めたやつ。


なんか、豆、ヨーグルト、野菜みたいな感じ。

全体的にヘルシーな感じだが、けっこううまい。


「いけるね」


と新見。食いしん坊のお墨付きが出ました。

そのあと、春巻きとピザ、トマトとヨーグルトで煮込んだ水餃子。

おまちかねのケバブ、ピラフが出てくる。


満腹になったところで、デザートのトルコアイス。

最後にチャイで〆て終了。


「美味しかった!」


「ごちそうさま!」


どれが飛びぬけてうまいというわけではなく、全体的に満遍なくうまい。

これは、いいかもしれない。

トルコ料理、くるかも!

マイブームになるかも!


社長にごちそうになって、みんなニコニコ顔で店を出る。

社長は、スープがお気に入りのようだった。


「スープ、うまかったよね」


「あ、美味しかった!」

 

加奈が手を挙げる。

笑顔で、新見も手を挙げて、水沢さんも手を挙げる。

やっぱりみんな美味しいと思ったらしい。


「あれ、ミキにつくれるかな?」


「うーん、トルコ料理はどうだろ…」


「まあでもパンは難しいか。どっか日本でうまい店探したほうが早いかもね」


自己解決して、杏子さんはうーんと背伸びをした。


「さあ、帰ってビール飲も!」


杏子さん、お酒は我慢してました。

駄目だって言われてたしね。


「一杯だけビール飲んで、ごろごろしようぜい」


「いいですねえ」


「7時ごろになったら前夜祭ちょろっと見にいこか」


「さんせーいっ!」


みんなが声をそろえる。

浅海軍団は、独裁者がいて旗振りがはっきりしているから楽だ。

集団にありがちな、どうしよう、ねえどうしよっかみたいなのが一切ない。


「夜は、お酒は飲まないよ!」


「そうですね」


「今日は、飲まないからね!明日はレースあるんだから」


「うん」


「我慢だよ。お昼に一杯だけだからね!」


めちゃくちゃ飲みたそうで、みんなで笑ってしまった。


いったん選手村に帰り、みんなで杏子さんの部屋に集まってごろごろする。

当然、焼肉だ。

おみやげのケバブを食べながらビールを1本だけ飲んで、ゲームで肉を焼く。

つかの間の、休息だ。


それで、本当に夜までごろごろして。

前夜祭に行って一通り見て、戻ってきて、大人しくベッドへ。


眠れる気がしなかった。

いよいよ、明日なのだ。

全く眠れる気がしなかったが、僕はすぐに眠りに落ちていった。

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