夏のドレミ
行く空の下
奏でる笛が響き渡る
海の砂浜の
波の音とも
輪になって踊る
風の道を
辿りながら
海屋台へつく
香ばしい香りを立たせる
イカの蒲焼き
一つ買って
がぶりとかじりついた
ジュワッと溢れた旨味を
余さずたいらげて
幸せの余韻に浸った
また風の道を辿っていく
焼けた醤油の香り
じわじわバターの香り
焼きとうもろこしの屋台へついた
がぶっと丸かじり
じゅわっと染み出る旨味
おいしい
笑顔が跳ね起きる
くんくん
今度は涼しいツンとする香り
竹のカタンコトンという音
着いたのは
流しソーメンの屋台
ししおどしが並んで
麺が宙を飛ぶ
不思議で
ワクワクする
つるっとすすって
ぐびっと流し込む
おいしいは弾けて
お腹が太鼓みたい
音を鳴らす
お腹もいっぱいになって
でたお腹を服にうずめたら
ふーっと
笛を鳴らして
おいしかった
ありがとう
ドレミが笑う