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第一章 1話「その夢は現実になる」

はじめに


今回は異世界召喚物を作らせて頂きました。全く新しい、ヒーローと異世界ものの組み合わせで自分で言うのもなんですが、かなり楽しめると思います。ちなみに、かなり即興で作ったので文法の使い方がおかしいところがたくさんあるでしょうが、内容は濃いものとなっております。どうぞお楽しみください。

「はぁー、また事件か。」

やぁ、俺の名は火色 夏樹。18才。職業は…、働いてない。というより、自分が生まれ持った力を使って人助けをしている。いわゆる「ヒーロー」だ。

昔、ある人に助けられた事が始まりだ。ただその人の真似をしてカツアゲしてる不良グループに喧嘩を挑んだ事がきっかけだ。

俺は初の戦いと興奮でかなり熱くなっていた。というかマジで燃えてた。これが俺の力、炎を操り、その炎を自らの身体能力向上にも使える素晴らしい能力!だったはずなのだが…。


「いいか!少しでもおかしな動きをしたら人質の命はねぇぞ!」

そう。今まさに俺は銀行強盗の現場にいるのだ。

「わ、わかった!言う通りにするから落ち着くんだ!」

警官はこうは言っているものの何か計画があるわけでもない。

いっちょ、やってやっか。

「お、おい!君!何をしてるんだ!さがりなさい!!」

「おい、あいつ最近ヒーロー活動してるやつじゃね?」

観客たちがざわめき始めた。

「おい!てめぇ!!何してやがる!死にてぇのか!!」

「お…おい、聞いて―。」

俺は拳を握り、体勢を低くした。

「聞こえねぇ……、うぉらぁ!!」

ズガアァン!!

「ぐあぁぁぁ!!」

これで一件落着。ひとまず犯人は取り押さえた。

「確保ぉ!!」

警官は犯人を確保した。あとは、かっこよく立ち去るだけだ。

「この俺がいる限り、悪は絶対に許さん!!ではさらばだ」

フフッ。決まったぜ。

「そこの君!器物破損の現行犯で逮捕する!」

え!?あ…ヤベッ!!加減ミスって建物まで壊しちまった!

ここは…、逃げるしかねぇだろぉ!!


とまぁ、こんな感じで、いつも事件は解決するのだが俺が関わったときは被害の規模が広がり、悪化してしまうのだ。そのせいでいつしか世間からは「化け物」、「こんなの犯罪じゃん」、「落ちぶれヒーロー」の称号まで頂いた俺である。


「はぁーあ…、俺、ヒーロー向いてねぇのかな…。」

夏樹は考え事をしていた。このままヒーローを続けていいのか。心のなかで色々な思いが膨らみ、絡み合っていく。

「とりあえず、今日はもう帰って寝るか。」

時間はすでに夜中の2時を回っていた。

「明日はちゃんとやんなきゃな…。」

そうして夏樹は深い眠りについた。

その夜、夏樹は夢を見た。まるで見たこともない不思議な草原のような場所にいた。辺りを見渡すと、泣いている一人の少女。

「どうしたんだ?何か困ってんのか?」

夏樹は少女に話しかけた。

「…違うの。」

「それじゃあ、俺に何かできることはないか?」

少女はこちらを見てこう言った。

「助けて…。」

少女は美しい瞳からこぼれる涙をこらえながら精一杯ふりしぼった声で助けを求めた。

夏樹は、ヒーローとしての信念を奮い立たせ、すぐに言葉を返した。

「あぁ、まかせろ!!」

その瞬間!辺りの草原から無数の黒いモヤが出てきて、夏樹の体を引きずり込んだ。

「う、うわぁぁあああ!!!」

そのまま体の自由がきかぬまま、10分位経っただろうか。

とっさに、自分の力のことが頭の中を過った。

「あ、あれ?つっ、つかえねぇ!?」

力は使えなかった。いや、正確には能力が消えたのだ。

しかし必死にもがき、やっとのことで黒いモヤの中から出ることができた。

ドサッ。

「いててて…、ったくなんなんだよ!」

次の瞬間、夏樹は信じられないものを目に焼き付けることになる。

「ギュガアアアォオオ!」

そう、この現代において存在し得ないはずである者。

「ど…、ドラゴンだあぁぁあああ!??」


そう、彼はこの時すでにここではない場所、つまり異世界という見たことのない地に降り立ったのである―。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!かなり楽しみながら、読まれたと勝手に妄想しておきます。(笑)

今後、主人公が異世界に来た理由もちょこちょこ明らかになります。続きが気になるようでしたら、是非2話目をご覧になってください!

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