変化
朝のニュースに流れている給食特集を眺めながらお弁当を詰めていく。
ーーあ、揚げパン。羨ましい。
私の地域では、揚げパンがでなくて、“揚げパン”という存在も、かなり大きくなってから知った。
しかも、給食といえばの、トレーを持って、列に並び、係の子によそってもらう、というのもやったことがない。 うちの学校では、配膳係が配り、関係ない人は座って待つ決まりだった。
だから、時々テレビで見るやり方が憧れだった。
ーーいいなぁ、給食、私も食べたい。
昔は給食が当たり前で、お弁当の日は特別でワクワクした。あれ入れて、これ詰めて、と母にねだっていたのが懐かしい。その頃おかずは手がこんでいたし、母が上手く海苔を切って、メッセージやイラストを作ってくれた。
今じゃお弁当は当たり前で、そんな手のこんだものは作れないし、給食は下手するともう二度と食べられないものになってしまった。
ーーほんと、当たり前だと思っていたものが当たり前でなくなるのが早すぎる。しっかりとかみしめて生きるべきなんだろうけど、長い目で見ないと、そういう、すぐに変わっちゃうものってわからないんだろうな。
ーーでもまぁ、まずは…
今日やるべきことを把握するのが先だね。
課題にテスト勉強、毎週の、追試もある小テスト対策…やるべきことが山積みで、給食を食べ、お弁当にはしゃいでいた頃との違いにうなだれた。




