第十話
フルムーンと申します。 オリジナルの小説(漫画 小説)をブログにて公開してます。 小説と、挿し絵 (漫画)を投稿いたします。今後はラブストーリーや様々なジャンルを創作していきますので、ぜひ、見にきてくださいね(*^^*)
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現在公開中の漫画小説ーDESTINY OR FATE-運命の輪 こちらの関連画像を投稿していきます。 漫画小説ーDESTINY OR FATE-運命の輪 あらすじ↓↓↓ 双子の兄妹ヒエンとヒスイは生まれながらにして、人並外れた特殊な能力を有していたため、故郷の人々から忌み嫌われ命の危険にさらされていた。 ある日妹のヒエンを守るため、故郷の人々から放たれた憎しみの矢がヒスイの胸に突き刺さり生死の境をさまようことになる。 そんなとき死神が現れて、兄を必死に助けたいと願うヒエンに、死神が彼女につきつけた条件とは? 双子の兄であるがゆえにどんなに愛しても、愛するほどに拒まれて、求めるほどに遠くなっていく。それでもヒエンは双子の兄ヒスイを、何が何でも愛することも、抱きしめ続けることも決してあきらめない。 数奇な双子の切ないラブストーリー。運命の輪の終着駅は何処に!?
全速力で駆け抜けてきたため、ヒエンは息も切れ切れに、だが必死にヒスイに訴えかけた。
「お兄ちゃん、早くここから逃げましょう、じゃないとお兄ちゃん殺されてしまう.........、ハインは、あの人はとても恐ろしい人だわ!!」
静かに押し寄せる波打ち際でヒエンの必死の説得が終わる前に、二人は周囲を堅固に武装し殺気に満ちた、大勢の刺客達に取り囲まれた。そして体勢を整えた彼らは、切っ先鋭い長槍でヒスイの動きを牽制し、無数の矢を彼に向け、すさまじい勢いで一斉に解き放った。
「お兄ちゃん!!」
必死に兄を身を挺して守ろうとしたヒエンとともに、彼はその類まれなる跳躍力で降りかかってくる飛矢の嵐をくぐり抜けて、その場から一目散に逃げ去った。
刺客達はすぐに二人を追いかけようとしたが、ヒスイの飛脚力に到底追いつけるものはなく、彼らの前から瞬く間に二人は仄暗い闇夜に消え去った。
だがハインは決してヒエンを諦めない。そして刺客達に次なる命令を下した。
「ヒスイは必ず殺せ.......、だがヒエンは決して死なせることは許さない、必ず、生かして連れ戻せ!!」
ヒスイとヒエン、哀れな双子の出口の見えぬさすらいの旅路が、こうして再び始まったのだった。
ブログにて最新作第十八話をアップしました。