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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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LSDー薬物の話ではありません

 僕はビートルズが好きです。若い頃に、繰り返し聴きました。当時は、スマホはありません。ウォークマンです。カセットテープを入れて再生します。何度も聴き込むとテープが伸びてしまい、音程が狂ったりします。今では考えられないですね。そんなビートルズの後期のアルバムに「ホワイトアルバム」があります。ジャケットが真っ白の奴です。その二枚目の3曲目に、

 ――Lucy in the Sky with Diamonds――

が、あります。頭文字を取って、LSD。当時から、麻薬を摂取した様子を表現したとして、話題になった曲です。今回は、そんなLSDの話ではありません。ランニングの話です。


 LSDとは――Long Slow Distance――頭文字を取って、LSD。


 フルマラソンに挑戦するために、日ごろから走らないといけないのですが、その練習方法は様々です。傍目から見ると、ただ走っているだけのように見えますが、実は違います。


 ランニングの質について大きく二つに分けると、「速い」か「ゆっくり」に分かれます。「速い」と肺と心臓が鍛えられます。身体に負荷がかかり、スピードがアップします。ところが、リスクもあります。それは故障です。僕のように50歳を超えると、過度な練習によって関節や靭帯を痛めます。「ゆっくり」の練習は、それだけでは効果は薄いですが、長い距離を走ることで持久力を鍛えることが出来ます。これがLSDと言います。


 「速い」と「ゆっくり」の違いで、体の中のエネルギーを使い分けることが出来ます。速ければ血中のグリコーゲンを燃焼します。「ゆっくり」だと、脂質を燃焼します。グリコーゲンの貯蓄量は限りがあり、一般的には、30kmほど走ると枯渇します。脂質を燃焼しながら「ゆっくり」走る場合、より長い距離を走ることが出来ます。過去に100キロマラソンを完走したことがありますが、これも脂質を燃焼した効果です。ところが、脂質はなかなか燃焼しません。LSDの練習を繰り返すことで、脂質を燃焼できる体に作り替える必要があるのです。持久力を鍛えるとは、このようなメカニズムによります。


 フルマラソンの参加を決意して、5月から練習に取り組み始めました。しかし、過労で故障しました。注意はしていたのですが、どうも走り過ぎたようです。一ヶ月半休養して、再度、練習に取り組んでいます。再度の故障が心配なので、自分の足と相談しつつ、現在はLSDの練習を心がけています。


 走るって、良いですね。心がクリアになるんです。走りながら色んな事を考えます。最近の僕の関心ごとは、もちろん小説です。自分が書いた小説について、色々と考察しています。他の作家さんは知りませんが、僕が書いた小説について、実は僕が分かっていません。将棋に「岡目八目」という言葉がありますが、多分、僕の小説を読んでいる読者さんの方が、僕よりも僕の小説を理解していると思います。意外かもしれませんが、これは本当の話です。


 例えば、自分の性格が自分では良く分からないのと一緒です。親とか他人の方が、良く分かっていたりします。誕生日占いや血液型占いに需要があるのも、そんなことが理由だと思います。


 一度書き終えた小説を再度推敲しながら、自分の小説について考えています。「逃げるしかないだろう」は、不条理の中で生きる人間の成長の物語です。上巻は、その不条理を描きました。思い描いたことを実現しようとしたのに、不条理によって崩れてしまう。そんな話を書きました。人物の成長する姿を描きたかったので、じっくりと腰を据えて物語を進めました。それこそLSDな内容です。昨今は、物語の早い展開に慣れています。人によっては、それがじれったいと感じるかもしれません。でも、僕はゆっくりと描きました。特に、心の描写に力を入れました。


 後半は、再生の話です。一度崩れた主人公たちが、立ち上がる話です。多くの人物が登場しますが、一人一人が幸せになっていく話にしたかった。感覚的には、シン・エヴァンゲリオンの映画に影響を受けています。50歳を超えると、悲惨な話は抵抗があります。幸せになって欲しい。そんな気持ちが強い。現在、推敲中ですが、大幅な加筆修正を行っています。乞うご期待……です。


 最後に、感謝の言葉です。kindle出版の『逃げるしかないだろう」に評価5を頂きました。

 心より感謝を述べさせていただきます。


 ありがとうございました。

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