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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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アトラスと蘇我氏と双門

 山から帰ってきて平穏な日々を過ごしています。昨日は嫁さんと一緒に大阪市立美術館に行き「天空のアトラス・イタリア館の至宝」を見学してきました。ご存じの方もいると思いますが、惜しまれて閉祭した万博のパビリオン「イタリア館」で紹介されていた展示物が、陳列されています。アフター万博。チケットは日時と時間が指定になっているので、入場者はあらかじめ制限されていましたが、それでも多かった。


 目玉は「ファルネーゼのアトラス」。巨人が天空を支えている、2メートルもある彫像になります。知識がなかったので、初めは地球を支えているのかな? と思っていたのですが違いました。天空を支えています。丸い天球義は宇宙を外側から見た視点で描かれているそうで、僕たちが住む地球はその中心にあることになります。つまり、天動説の世界観なんですね。天球義には星座を模して人物や動物が表現されているのですが、48の星座のうち42の星座が正確に配置されているそうです。この天球義を支えているのが巨人アトラス。オリュンポスの神々との戦いで敗れた彼は、最高神ゼウスからこの天球を支える罰を受けた姿だそうです。


 この像が発見されたのは、1546年頃で、場所はローマのカラカラ浴場跡でした。正確な製作時期は分からないみたいですが、ローマということは2000年前くらいでしょうか。像のアトラスは、全身裸でかなりの筋肉質。でもついつい目が行ってしまうのは、可愛い一物とプリっとしたお尻でした。カラカラ浴場で湯を楽しんだローマ人も、きっと眺めていたと思います。見学後は大阪駅に移動して、キリンシティで飲みました。ビールが美味しい。


 古代史自説シリーズが、登山もありお休みになっています。次回は「蘇我氏」をテーマにして言語化するのですが、その為に書籍を読み込んでいます。次回の発表は少し先になります。ひょっとすると、楽しみにされている方がいるかもしれません。ごめんなさい。少しお待ちください。


 大峯山の双門コースから帰ってきた直後は、あまりにも過酷だったので「もう、登山はいいかな?」みたいな気分になっていました。ちょっとしたトラウマ。でも、時間が経つと辛かった記憶が薄れていき、双門コースのことばかり考えています。これまでに初心者なりに登山を経験してきたのですが、双門コースは今までの登山の概念を打ち壊してしまいました。


 これまでの登山は、登山道があり先行者の足跡を追いかければよかったのですが、双門コースで道を探すという遊びを知ってしまいました。これは大きすぎる違いです。またルートが難しく、一筋縄では登れません。それ相応の登山に対する技術と体力が伴わなければ登ることが出来ないのです。達成感が半端ない。それに大自然の圧倒感が凄かった。今回はビバーグも経験したので、夜も含めて体全体で大自然を感じました。ただ、今回は巌の双門を見ていないので、それだけが心残りです。


 ――見ないままで良いのか?


 そんな心の声が僕を責めます。ただ、寒くなると登山の難易度が上がります。普通に考えれば、来年の春以降、天気の良い日を選んで登るのが安全です。ただね、考えてしまうんです。


 ――冬なら凍結した瀑布が見れる。


 晦日から正月にかけて、二泊三日で再び大峯山に登る予定です。現在のところは、八経ヶ岳を登頂するつもりでした。それはそれで面白いのですが、厳冬期の双門コースも体験したい。この場合、コースの走破は目的としません。流石に危険。本気で走破するつもりなら、アイスピッケルを2本持ちで挑む必要があるでしょう。そうなると、僕の技量を越えてしまいます。でも、凍結した瀑布を見学して帰るだけなら、僕でも出来かもしれません。そんなことを妄想しています。

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