もう直ぐ山登り
古代史を言語化しています。縄文時代から始まって古墳時代の後期、継体天皇のあたりまで漕ぎつけました。聖徳太子の物語を描く場合、難所の一つに蘇我氏の出生の秘密があります。文献だけではこの一族の謎には迫れません。継体天皇が即位して以降、歴史舞台に急に現れて大臣となり、大王家と婚姻関係を結びます。没落した葛城氏の傍系だとか、朝鮮半島から渡ってきた渡来人だとか、須佐之男命の子孫だとか、様々に憶測されていますが、未だに確定はされていません。でも、それだと物語が描けない。真偽は別として、僕は蘇我氏の出生について、僕なりの見解を決めなければなりません。これは、物語の面白さにも関わる問題になります。う~ん、困った困った。
今週末の連休に、山登りに行きます。場所は、奈良県天川村にある八経ヶ岳になります。奈良には山に登るためにこの一年間で6度も足を運び、他にも北アルプスの白馬岳と、北陸の白山にも足を運びました。本気の登山家には遠く及びませんが、登山を初めて1年でそれなりに登ってきたと思います。
毎回の登山では漫然とは登ってはいません。登るたびに何かしらのテーマを僕は求めています。初期においては山岳信仰を求める旅だったのですが、現在は技術的なことに傾倒していました。今回であれば、普通の登山道ではなく、手も使って登らないといけません。登山の質が変わりました。
今回は弥山川沿いの双門ルートを登ります。垂直の壁を登る場所がかなりあるそうですが、ロープは要りません。梯子が設置されているそうです。ただ、経験談によると延々と続く梯子の登りに気が滅入るそうです。足の脹脛や太腿もかなりダメージをうけるとか……。ただ、この梯子なんですが場所によっては破損しているそうで、ちょっと怖い。地図上では破線ルートと表記されていました。また、今回の日程では前日まで雨が降るので、増水の危険があります。また、最近は熊の出没がニュースになっていますが、そのこともちょっと心配。それでもね、登りたい。
登山は普段の生活と違って、心がねダイレクトに刺激を受けます。それが快感。僕の場合は、山の空気が綺麗とか、見晴らしが良いとか、そういうことも好きなのですが、それだけでは山に登らない。ワクワクとかドキドキを感じたい。その為には、
――これは大変だ!!
みたいな状況に立たされないと感じないのです。しっかりと安全性は確保します。その上で、感じたい。




