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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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Silksong

 古代史に関する僕の推測をまとめてみよう……と鼻息を荒くしているところですが、今日は肩の力を抜いてダラダラと感じていることを垂れ流したいと思います。


 僕は54歳のおっさんですが、漫画をよく読みます。同じように、漫画ほどではないにせよゲームも遊びます。僕が二十歳ぐらいの時、対戦ゲームの先駆けであるストリートファイターⅡに夢中になっていました。僕のハンドルネームは「だるっぱ」なのですが、「だる」はストⅡのキャラクターである「ダルシム」から引用しています。ダルシムはひょろっとした長身で、手足を伸ばして攻撃するキワモノキャラクターでした。頭はスキンヘッドで、顔面に入れ墨を施しています。入れ墨こそありませんが、当時から僕もひょろっとした長身で丸坊主。まるで分身のように感じていました。あの頃は100円玉を握りしめて、ゲームセンターに通います。生き残りをかけた修羅の世界に身を投じていました。懐かしい日々です。


 そう言えば、ストリートファイターが実写化されるそうですね。ダルシムを演じるのは、インドの俳優ヴィドゥユト・ジャームワールだそうです。写真を拝見しましたが、かなりのイケメン。

 ――これが俺か。

と、想像を逞しくしました(笑)


 僕の部屋には、古いPCが現役で稼働しています。グラフィックボードを積んでいるので、演算処理が重い3Dゲームであっても回すことが出来ました。また型は古いですが30年前に18万円で購入したミニコンポと繋いでいるので、音響がとてもリアル。ド迫力の重低音も楽しむことが出来ました。ディスプレイは2画面あります。メインの作業とは別に資料を閲覧するサブ画面がある環境は、一度経験してしまうとやめられません。本当に便利。使用しているCPUはintelの「Sandy Bridge i7-2600K」。いわゆる僕はサンディおじさんになります。来月にはWindows10のサポートが切れるそうですが、僕のパソコンはWin11にアップグレードすることができません。性能的には「まだ戦える」のに、


 ――困ったもんです!!


 Linux系のOSに変更しようかと考えた時もあったんですが、それだと困った問題が発生するんです。文章の作成にマイクロソフトの「ONE NOTE」を使用しているのですが、これはWindowsに依存しています。Linuxでは使えないんですね。また、ゲームに関してもsteamを使っているので、Linuxに変えるとなるとかなり面倒なんです。出来ればそのまま使いたい。今のところは、サポート期間が終了しても、そのまま使い続けるつもりでいてます。


 そんなパソコンで何をしているのかというと、メインは文章作成で、それ以外には映画の視聴も楽しんでいます。物語制作の資料として古いDVDが沢山あり、パソコンの中にも沢山の映画データが入っていました。パソコン台は低くて、座椅子に凭れかかって作業をしています。映画を観るときは背もたれを倒してリクライニング。この環境が好きなんです。


 ただ、文章作成にしても映画の視聴にしても、僕のパソコンはオーバースペックになります。このパソコンを生かしたゲームも時々遊びます。今年の初めに、「NieR:Automata」という3Dゲームをドップリ楽しみましたが、あのゲームの物語はとても面白かった。小説でもなく、漫画でもなく、映画でもなく、アクションゲームで物語を楽しむという感覚に浸ります。とても参考になりました。


 ただ、普段はそれほどゲームはしません。初めは面白くても段々と作業ゲーになっていくのが嫌なんです。直ぐに飽きてしまいます。毎日するゲームといえば、スマホの数独とか倉庫番系のパズルゲームくらい。50歳も過ぎると頭の回転が鈍くなるので、パズルゲームは頭の体操と考えています。


 9月4日木曜日に『Hollow Knight: Silksong(ホロウナイト: シルクソング)』というゲームが発売されました。このゲームは前作『Hollow Knight』の続編になるのですが、この前作に5年ほど前に夢中になったのです。


 ゲームのイメージは、横画面のスーパーマリオや魔界村といった感じになります。ジャンル的にはメトロイドヴァニアに属しており、迷宮を探索しながら敵を倒していきます。世界観はコミカルな虫の世界で、主人公は角の生えた女の子になります。経験値という概念が無く、RPGのようにパワーアップしていくことでラスボスが倒せるといった仕様にはなっていません。二段ジャンプやダッシュといったスキルを身に着けることで、探索範囲が広がっては行きますが、主人公の攻撃力が爆上げすることはありません。


 多種多様な雑魚キャラと、個性的なボスキャラが、主人公の行く手を阻むのですが、基本的に死にゲーです。死にゲーとは、死ぬことを繰り返すことで敵の攻撃パターンを理解し、回避行動と攻撃を織り交ぜながら攻略していきます。ボスに対峙して初見で倒せることはまずありません。強いボスだと、僕なら50回は軽く死にます。嫌になってゲームパッドを放り投げたくなるのですが、ある日ある時ボスを倒せるときが来るのです。ゲームキャラではなく、僕が成長したから。その瞬間に、喜びもさることながら、その対峙してきたボスに対して言いようのない愛着を感じました。


 ――もうお前と鎬を削ることはないんだな……。


 この戦うという感覚は、ストリートファイターⅡに通じるものがありました。当時、ゲームセンターにおいて、曲がりなりにも「ダルシムマスター」の二つ名を持っていた僕だから感じます。『Hollow Knight』は、メトロイドヴァニア最高峰のゲームだと。とまー、そんなゲームの続編が『Silksong』なんです。


 この『Silksong』は、とても難産でした。前作の評判が世界的にあまりにも高かっただけに、その期待を裏切らない作り込みがなされていたのでしょう。発売延期が何度も繰り返されました。そんな待ちに待った『Silksong』を、プレイしてみました。


 ――これこれ。この感覚!


 操作性のフィット感は、前作同様に凄く良い。これ目立たないですが、非常に重要なことです。コンマ何秒の差が勝敗を分ける戦いにおいて、操作性の悪さはその世界に入ることが出来ません。この操作性の完成度の高さが、このゲームの大きな特徴だと思います。そんな難しいゲームを、中学3年生の末っ子が30時間でクリアしました。


 ――えっ!


 学校も行かずにゲームをしているので、時間があるっちゃあるんですが、それでも30時間は早すぎます。多分、僕の場合はその倍の60時間使ったとしても、まだクリアが出来ていないでしょう。それに、今は忙しすぎてゲームに時間を割くことが出来ません。ゲームクリアは何時になるのやら……。たかだかゲームですが、ダルシムマスターだった僕の背中を、息子が越えていくのは悪くないもんです。


「なあなあ、素材鉱石の場所が分からん。どこにあるの?」


「えっ! 自分で探してよ……」


「……」


 冷たい末っ子です。もっと親を大事にしてよ。

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