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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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巻きずしとか、ぬか漬けとか

 桜が散って久しいですが、今年は仲間と花見を計画しました。結局のところ、当日は雨が降ってしまい花見は出来なかったのですが、料理を用意していたので家飲みに変更になりました。料理は僕が用意します。当日に向けてメニューを考えるのって、好きです。どんな料理を用意したら皆に喜んでもらえるのかを想像します。出来ることなら、皆をビックリさせたい。喜んでもらいたい。


 事前準備のそうした行為は、小説を書く行為と少し似ているな、と思いました。伏線を用意して、その伏線の効果を利用して後半に読者に感動を与えよとする。世の中の作家は、皆そんなことを狙っていると思います。また、こんなことも考えました。子供の頃に待ち伏せをして、「ワッ!」と誰かを驚かせたことありませんか? そんな悪戯な行為ともどこか似ています。これは、僕の性格なんだと思います。善意か悪戯かの違いはありますが、ビックリ箱的なことを考えるのが好き。


 花見のメニューは、桜の下まで料理を運ぶ必要があったので、あまり凝った料理は出来ません。また、食べた後でお腹を下されても困るので、安全なものを選ぶ必要があります。色々と思案したうえで以下のメニューに決定しました。


 ・おでん

 ・鯖寿司

 ・サラダ巻き

 ・ぬか漬け


 おでんは、昆布とカツオの合わせ出汁をベースにして味付けをしました。大きなお鍋2杯分の中には、大根、里芋、コンニャク、手羽元、ごぼう天、ヒラ天、焼きちくわ等を入れました。あと厚揚げとゆで卵も入れるつもりで用意していたのに、バタバタと忙しく調理していたら忘れてしまいました。まぁ、皆が食べきれないほどに用意していたので、結果オーライだったのですが。


 鯖寿司は、一度作ってみたかった。子供の頃、母親が良く作ってくれたので思い出深い。ただ、鯖はコストコで購入したしめ鯖を使います。ここは手抜きをしました。ただ、コストコのしめ鯖って、昆布を利かせていてとっても美味しい。鯖寿司の材料としては最高のものになります。あと、鯖寿司を作る場合は巻きすが必要ですが、自宅にはない。また、大量に作るので4枚も購入することにしました。鯖寿司は、巻きずしのように海苔がないので、そのままだと崩れやすい。巻きすで形を整えた後、押し寿司の要領でぎゅっと抑えて放置する時間が必要でした。


 同じ寿司の括りとして、サラダ巻きも用意しました。手順としては先にサラダ巻きを作っておいて、その後鯖寿司を作ることになります。ネタは、カニカマ、キュウリ、レタス、ツナ、マヨネーズといった一般的なものになります。子供が大好き。


 あと個人的にぬか漬けが大好きなので、酒のアテになるだろうと思って用意しました。材料は、茄子と長芋。ぬかの状態は最高で美味しく漬けれたと思うのですが、当日はあまり人気がなかった。美味しいと思うんだけどな……。


 とまー、そんな「花見中止ただの酒飲みイベント」が終わった後、我が家の調理道具に巻きすが新たに加わることになりました。巻きすの出番て、巻きずしくらいしかない。使ってみたいので、昨日の晩御飯は巻きずしになりました。お寿司って大好きですが、ネタに海鮮を使うと財布に優しくない。安くあげるのなら巻きずしが良い。そんでもって美味しい。二種類の巻きずしを用意しました。


 ・ツナマヨコーンサラダ巻き

 ・肉みそサラダ巻き


 どちらもサラダ巻きですが、ネタを工夫しています。肉みそサラダ巻きは、自家製の味噌で甘辛く味付けした豚肉をレタスで包んだサラダ巻きでした。かなり美味しく出来たと思います。ただ、1つ問題がありました。


 ――サラダ巻きは酒のアテにはならない。


 調理を始めてから、このことに気が付きました。僕は夜は晩酌オンリーなので白ご飯を食べない。なので、サラダ巻きの具材を多めに作って、その具材をアテにして酒を飲むことにしました。


 ツナマヨコーンは、文字通りツナとマヨネーズとコーンが入っているのですが、更にゆで卵も投入しています。味が深い。そのツナマヨコーンをレタスに包んで食べました。美味い。肉みそは、甘辛いだけでなく少し生姜を利かせていました。これも、レタスで包んで食べます。美味い。酒のアテとして、上々でした。


 また、忘れてはならないのは、ぬか漬けです。毎日、ぬかをかき混ぜて食べています。飽きることがない。とてもホッコリします。でも、我が家で好んで食べるのは、僕だけ。嫁さんも嫌いではないのですが、あれば食べるくらいの感覚です。


 ぬか漬けって、意外に味を安定させるのが難しくて、いつも悩まされています。塩加減のバランスはとっても大事。水抜き等で塩加減が薄くなると、表面にカビが生えます。美味しくするために、鰹節を入れたり、昆布を入れたり、乾燥シイタケを入れたりしますが、最近は麹も入れてみました。これも悪くない。重要なことは毎日かき混ぜることですが、何かの事情でたまに忘れることがあります。すると、カビが生えるだけでなく、酸っぱくなってしまい味のバランスが崩れてしまいます。


 そんな僕の家のぬか漬けなのですが、今が最高のコンディションになっています。とっても美味しい。茄子、キュウリ、人参、長芋、色々なものをぬか漬けにしています。ただ、1つ心配事があるのです。それは、この週末から出発する、二泊三日の旅行でした。僕がいない間、嫁さんが混ぜてくれたら助かるのですが、嫁さんは嫌がります。ぬかの中に手を入れたくないそうです。無理に強要することは出来ません。


 今のところ考えているのは、気温が上がるので冷蔵庫への避難です。ただ、現在は漬物樽を使っているので、この大きな樽では冷蔵庫に入りません。また、冷蔵庫に入ったとしても、三日間も放置したら糠が傷んでしまってセメダイン臭が香り始めるはずです。ネットで調べると、ジップロックに入れて空気を抜くと、短期的な冷蔵保存なら耐えれるようです。また、冷凍保存が出来ることも知りました。まだ決めかねていますが、何かしらの対処が必要になります。ぬか漬けって、どこかペットみたいですね。

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