アクシデントがありつつも
登山一週間前。週間天気によればGWの白馬周辺の天気は悪くはないようです。天候に関しては悩む必要はなくなりましたが、現地において少々トラブルが発生していました。
今回、僕が選択した白馬岳へのルートは、ロープウェーを使った栂池からのアクセスではなく、白馬村からの直登になります。北アルプスは南北に伸びているのですが、白馬岳から見て東側に夏でも雪が残る大きな谷がありました。この谷は日本三大雪渓の中でも最大になり、この谷間に残った雪が解けて川になり、スキー場がある白馬村に流れていきます。このスキー場と山とを分けている関所がありまして、二本の川が合流していることから二股と呼ばれていました。
登山をする場合、この二股から始まる山道を車で6kmほど登り、猿倉山荘に車を停めます。この山荘に登山届をポストして登山を始めるのですが、この二股~猿倉の間で崩落があったようなのです。また、猿倉の駐車場も亀裂があるそうで、当面の間は県道白馬岳線(二股~猿倉間)は使えないことになりました。
――おいおい。
白山を登る計画では、雪のため白山公園道路が使えないので断念しました。北アルプスの女王である燕岳も悪くないな~と思ったら、道路が崩落してしまいアクセスが出来ない。よりによって白馬も……、と項垂れそうになりました。しかし、よくよく調べてみると、二股から歩いて登っている方がいます。歩く距離は多くなりますが、登れないわけではない。物は考えようで、アクセスが難しくなれば登山者が減ります。つまり、快適な登山が出来る環境が整ったと見ることが出来ます。
予定通り白馬には向かうのですが、懸念は僕の膝になります。三日前に予定していたランニングは、大事をとって走りませんでした。体力的には問題はないのですが、膝の故障が怖い。でも、登山に向けてのトレーニングは必要になります。スクワットもしているのですが、膝の違和感はずっと残っています。ランニングと違って、登山は太ももや膝の負担が大きい。当日、白馬岳に登り切れるのか、ちょっと心配。
ただ、「無理かもしれないけれど挑戦する」という感覚が心地よいです。40代の頃は毎年マラソン大会に参加していました。初めこそ挑戦の気持ちでしたが、後半からは義務感になってしまい、大会に参加しなくなった過去がありました。久々に、この挑戦する姿勢で心が湧きたっています。気持ちが良い。準備は周到に整えています。早く当日を迎えたい。




