白山登山の準備
GWは白山に行くわけですが、現在はその準備を進めています。昨晩はランニングに出かけました。走り出す前に自分に言い聞かせます。
「早く走るなよ。ゆっくりだぞ」
4日前に走った時は、キロ6分で走りました。久しぶりのランだったのに足が軽い。距離も6kmしか走らなかったので、思うに任せて走りました。ただ速く走ると、かなりの確率で故障が発生します。僕の場合は膝が弱い。今回はいつものコースの12kmを走るので、距離は倍。ゆっくり走ることを心がけました。ペースはキロ9分。会話が出来るレベルの遅さです。でもそれで良いのです。目的は足を作ることなので、故障してしまっては元も子もない。走り終えた後も、風呂場で水のシャワーを入念に膝に当てて冷やしました。今のところ不具合はないです。無理は禁物なので、定番の12kmのコースを週に2回ぐらいのペースで走り込み、当日を迎えたいです。
走っている間は、オーディブルを聞いていました。60分で終わる聖徳太子の話を見つけたので、走りながら聴いていました。どれも知っている情報で新鮮味はありませんでしたが、歴史を俯瞰しているような感覚で楽しかったです。初心に帰って「聖徳太子を勉強しよう」という気持ちにさせられました。
今回の白山の雪山登山では、距離24km、標高差2000mを登ります。昨年の大台ヶ原では、距離35km、標高差1400mでした。大台ヶ原は距離は長いのですが、一泊二日だったので時間的な余裕があります。それでも、歩き終えた後はヘトヘトでした。今回は24km。しかも、夜通し歩いて宿泊なし。途中に避難小屋があるので、十分な休憩は取るつもりですが、なんせ雪山なので寒い。ビバーグ出来る用意は持っていくのですが、登山初心者の僕にとっては未知数です。多分、過去一に辛い登山になると思います。それでも、山頂で日の出を拝んだら、全ての苦労が報われるんだろうな~と期待しています。
今回は白山の登山だけが目的ではありません。福井県は古代では越の国と呼ばれていて、継体天皇の出身地でした。スーパーカブのルートに沿って、様々な博物館や史跡を訪問するつもりです。現在予定している訪問個所を並べてみます。
・白谷歴史博物館
・敦賀市立博物館
・気比神宮
・石川県立白山ろく民俗資料館
・はたや記念館ゆめおーれ勝山
・福井県立博物館
・福井県陶芸館
歴史系の博物館が多いですが、変わり種として「はたや記念館ゆめおーれ勝山」が楽しみ。絹織物の博物館になります。大正時代の頃は、絹織物で世界に名を馳せた日本ではありますが、現在は絹織物の産業そのものが無くなりつつあります。古代を見れば、秦一族が絹織物の技術を日本列島に広めていった歴史がありました。僕にとって養蚕は知らない世界なので、じっくりと見学したい。
あと楽しみなのは、温泉ですね。初日の夜は、白山の登山口にある市ノ瀬野営場でテントを張るのですが、近所に白山温泉があります。古くから白山の登山客を支えてきた由緒ある温泉みたいで、宿泊客でなくても温泉を楽しむことが出来ます。昼の明るいうちに入浴して、夜中の23時からスタートするナイトハイクにむけて、体を清めたいと思います。
登山から帰ってきた二日目の夜は、越前海岸にある鮎川園地キャンプ場を利用します。そのキャンプ場からスーパーカブで10分走ったところに、越前水仙の里温泉があります。日本海に沈む夕日を見ながら、露天風呂を楽しみたい。そんでもって、夜は干物をアテにして、越前の地酒を楽しみたい。そのように計画しています。
計画は、時間的なロスが許されないくらいにビッシリと詰め込んでいます。でも、一番の懸念が登山になります。予定通りに歩き切れるのか心配です。白山の中腹に室堂という山小屋があるので、本来はそこで一泊した方が安全。ただ、山小屋で一泊すると多くの時間が登山で費やされてしまい、博物館めぐりが半分以下になってしまいます。欲張りな僕は、このワンチャンスで全部堪能したい。したいと思いつつ、もし体力的に無理だったら白山室堂で一泊します。こればっかりは、登ってみないと分からない。
前回の八経ヶ岳の雪山登山では、アイゼンの不調から途中で登ることを断念しました。今回は、中華ですが新品のアイゼンを用意しています。また、ワカンもあります。今年は雪が多いそうで、GWは昨年よりも雪が残っているようです。当日まで現地の情報取集をしつつ、万全の態勢で雪山に挑みたい。あと2週間と少し。無茶苦茶に楽しみです。




