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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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雪山登山ー準備

 寒波到来。今朝、仕事に出かけるためにスーパーカブに乗ろうとすると、昨晩の雨がシートの上で凍っていました。タオルを持ってきてシートを拭きましたが、凍った雨粒は頑固で剥がれません。氷は固形なので、叩いたら割れて剝がれるだろうと思い、平手で叩きました。


 ――BAN! BAN! BAN!


 一部の氷は剥がれたのですが、同時に合成皮のシートが縦横無尽に破けました。


 ――え~~~!!


 20年以上も僕の体重を支え続けてくれたシートの経年劣化に加え、寒波到来のマイナス気温。そこに、パワハラ部長が部下を叱責するために机を叩くかのような連続平手打ち攻撃が、スーパーカブのシートに襲い掛かりました。相棒は何も悪くない。それなのにスーパーカブの心は、いやシートは無残にも砕け散ってしまいました。ごめんね、相棒。悪気はなかったんです。


 それにしても、見事な亀裂っぷりです。一文字に裂け目が出来たとか、そんな可愛いもんじゃないです。縦横無尽に裂けた。取り合えず、お応急処置としてテープで仮止めを行いましたが、このまま放置することは出来ません。張り替え用の純正シートを注文しました。到着したら早速シートの張替作業を行うのですが、その到着のタイミングにやきもきしています。どうしてかというと、今週末にスーパーカブに乗って旅に出かけるからです。


 以前にもご紹介しましたが、今週末の連休に近畿最高峰の標高1915mの八経ヶ岳に登ります。シートが裂けたままでも走ることは出来ますが、出来ることならシートの張替を含めて、整備された状態で挑みたい。ネットで山の情報を追いかけていますが、かなりの積雪になります。実は、アイゼンはあるのですが、スノーシューが用意できていない。深い雪の中をスノーシュー無しで歩き通せるのか……少し心配です。


 スノーシュー、高いんですよね。ヤフオクでウォッチを始めた頃はそれほど高くなかったのに、最近は値上がりが加速しているように感じます。スノーシューにも色々とあるのですが、平地用と山登り用とでは違います。平地用なら安いものもあるのですが、それでは急な斜面を登れない。使えないスノーシューなら買う必要はありません。スノーシューの効用は足が雪の中に沈まないようにするための浮力になります。踏みしめられた雪なら、アイゼンの方が歩きやすい……はず。


 この週末は世間では、土・日・月の三連休になります。僕が出発するのは日曜日で、登り始めるのは10時の予定です。八経ヶ岳は近畿最高峰というブランドから、少ないとはいえ登山者がおられます。つまり、土曜日と日曜日の朝と先行者がいるはずです。雪道で困るのは、深い雪をかき分けるラッセルになります。新雪であれば尚更歩き難い。先行者が踏みしめてくれれば、後発の僕は幾分か歩きやすいのではと思っています。また、雪山は登山道が分かりません。ツボにハマると表現するそうですが、登山道から外れると雪の中に沈みます。これも、先行者のトレースがあれば回避しやすい……と思っています。かなり他人任せな雪山登山です。


 12月に山上ヶ岳に登った時は、膝下の積雪でした。あの時はチェーンスパイクで雪をかき分けました。今回はアイゼンが用意できています。膝上くらいなら、ガンガンと突き進むつもりです。もし、腰上なら……撤退かな。行ってみないと分かりません。


 八経ヶ岳のお隣に弥山があり、そこに避難小屋があります。そこで宿泊を考えています。雪を溶かして鍋をするつもりなので、それ相応の用意も同時に進めています。また、僕以外にも宿泊客はいると思います。どんな一日になるのか楽しみ。次の日は、多分ガスで見えないと思いますが、八経ヶ岳で日の出を拝むつもりです。来週からは、気温がかなり上がります。八経ヶ岳で雪を楽しめるのは、この終末がラストチャンスかもしれません。

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