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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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今更ですが、NieR:Automata

 クリスマスイブ。長男が彼女を自宅に連れてきて、弟たちを交えてパーティーをすることになりました。嫁さんは仕事で帰ってくるのが遅い。父親である僕が、息子たちに交じって遊ぶつもりもない。というか、息子たちにすれば父親は邪魔でしょう。自室に籠ることにしました。ただ、お客様が来るということで、居間は綺麗にしたし、台所も皿洗いを済ませておきました。今晩は、長男が腕を振るって彼女や弟たちに料理を振舞うそうです。ついでに、僕が食べる分も用意してくれるそうなので、お任せすることにしました。で、自室で何をするのかというとゲームをします。有名なゲーム「NieR:Automata」をやり込んでみようと思ったわけです。


 「NieR:Automata」は、スクウェア・エニックスが2017年に発表したゲームになります。ディレクターはヨコオタロウ氏。舞台は西暦5000年という遥か未来になります。人類は、異星人の侵略によって月へと追われていました。主人公である「2B」はアンドロイド兵士であり、異星人から地球を奪還するために戦うことを運命づけられています。荒廃した地球では、異星人が製造した機械生命体が跋扈しており、主人公は死を繰り返しながら戦いを続けていました。アンドロイド兵士には人間と同じような感情があります。しかし、戦場においては感情を持つことが許されない。命令に従い戦い続けるのみ。この戦争は、人類と異星人による代理戦争だったのです。ゲームのキャッチコピーが格好良い。


 ――これは呪いか。それとも罰か。


 ゲームでありながら哲学的な問いかけに、ヨコオタロウ氏のセンスを感じます。ところで、このゲームが有名なのはそうした世界観やゲームバランスの優秀さだけではなく、主人公のデザインでした。ご存じの方には説明はいらないのですが、美しい妙齢の女性になります。白髪のボブカットに黒いカチューシャ。ゴシック風の黒いドレスを着ているのですが、ミニスカートに目を惹かれます。白い太腿は黒くて長いブーツで隠されており、高いヒールで立つ姿勢に気品が感じられました。姿だけを見れば舞踏会で踊ってほしい衣装なのですが、これが戦闘服なのです。大きな剣を振り回して、機械生命体をバッタバッタとなぎ倒していきます。あと、注目すべきはアイマスク。何故か綺麗なお顔を黒いアイマスクで隠しています。これでは見ることが出来ません。なぜ目を隠すのでしょうか。理由は分かりません。分かりませんが、これが良い。


 2Bを初めて知ったのは、ゲームではなくコスプレでした。最近は見なくなりましたが、一時期はネットやインスタグラムで頻繁に2Bのコスプレ画像が大量にアップされていました。なんて不思議な衣装なんだろうと思っていたら、ゲームの主人公だったのです。3年ほど前、長男に勧められてパソコンでこのゲームを始めたのですが、その時は難しくて挫折してしまいました。そんな「NieR:Automata」に、この冬、再挑戦することにしたのです。


 薄っすらとは「NieR:Automata」の世界は知っているのですが、なるべく予備知識を入れないようにして遊んでいます。手探りで新しい世界が開けていく感動を味わいたい。昨日は、5時間ぶっとうしで遊びました。下手糞なので何度も死にました。死にながら少しづつ遊び方のコツが分かってきました。現在、砂漠ステージをクリアしたところです。


 年始に雪山で野宿したいと言ったら、嫁さんから「駄目」と言われました。素直に従います。なので、年末年始は、ずっと「NieR:Automata」をするつもりです。クリアしたら「NieR:Automata」のネタで息子たちを話ができたら良いな、とも思っています。

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