表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
326/496

雨の日の登山

 大台ヶ原で登山をしてきた内容を題材にして小説風に紀行文を紹介してきたのですが、また筆が止まっています。普段、僕がアップしている日記的なエッセイって、思いつくままに吐き出しているだけなのでストレスがありません。ところが、小説となると物語のテーマを表現したいので、描き方に工夫が必要になります。具体的には、起承転結という話の流れを作ることでテーマを強調させるのですが、これが難しい。ただの体験談で終わらせてもいいんですけどね。


 ところで、以前に11月の連休でまたしても大台ヶ原に行くことをご紹介しました。二泊三日のスケジュールは、初日は三重県の山の中で野宿、二日目は大台ヶ原まで登り山頂の宿屋で宿泊、三日目は山頂で日の出を拝んだのち大杉村まで帰ってくる予定です。週間天気予報によると三日とも雨。どんなに雨が降っても宿屋は安心して寝ることが出来ますが、問題は、初日の野宿と雨の登山になります。


 雨の野宿はこれまでにも経験してきました。小雨くらいなら、それはそれで趣があります。嫌いではない。問題は野宿から撤収するときなのです。雨の中、テントや寝袋を仕舞うのはかなり大変。出来れば乾いていて欲しい。今回は登山口にスーパーカブを置いたまま山を登るので、濡れたままのキャンプギアを一晩放置することになります。仕方がないことですが、ここは割り切るしかありません。


 大杉村から大台ヶ原までは、片道18km強。往復で40kmになろうかという距離を、雨の中で、登ることになります。実は、この雨を楽しみにしています。前回の登山ではスニーカーで登ったので、膝や足首を痛めてしまいました。登山靴ってやっぱり有用なんですね。その必要性を思い知らされます。ということで、高い登山靴を買いました。ゴアテックスを使っているので、雨にも強い。靴底が硬くて、ハイカットで足首を護ってくれて、且つ防水を備えたこの登山靴の真価を感じてみたい。


 雨合羽もゴアテックスが良かったんですが、買えませんでした。登山はスポーツなので、ゴアテックスのように防水性能がありながらも透湿性能も備えた製品が最高なのですが、あまりにも高価なので手が出ません。ワークマンの「イナレム」を購入しました。「イナレム」は「ムレナイ」という意味になります。手ごろな価格でありながら、ゴアテックスに迫る性能だということなので、今回の登山でその効果を体験したいと思います。あと、防水の手袋も用意しました。大台ヶ原の登山では、鎖を掴んで岩場を歩くルートもあるそうなので、雨に強い手袋は必要だと思いました。


 登山初心者の僕が、雨の日に登山を行うのは軽率かもしれません。渓流の横を歩くので、増水も注意しないといけない。でも、行きたい。滅茶苦茶に行きたい。雨だからこそ見れる景色を堪能してみたい。そんでもって、帰りの下山くらいは晴れくれると、もう最高。雨と晴れの二つの景色を楽しむことが出来るからです。そんな話を、職場の仲間に語ってみました。すると、怪訝な顔をされます。


「なんで、そんな面倒なことをするんや?」


 確かに……。嫁さんは、登山に誘っても絶対に来ない。ましてや雨になります。面倒っちゃ~面倒なんですが、ワクワクする僕がいます。40代の頃はフルマラソンの大会に毎年参加していましたが、初めてフルマラソンに挑戦した時の緊張感に似ています。自分の力を試すというか、全力でぶつかれる快感。標高差1,400mに痺れます。雨だと、動物との遭遇率も高くなるそうです。熊除け鈴は用意しました。カウベルみたいな可愛いやつです。チャリンチャリン鳴らしまくります。んでもって、もし遭遇したらどうしたらいいんだろう?


 熊対策は、もう少し考えてみたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ