次の山
昨日、「その男、木崎隆」の第二章を書き上げました。結婚をテーマにしました。桜というヒロインを登場させたのですが、モデルは、僕の母親です。実は、母親を登場させたのは二回目です。前回は、僕の処女作になる「そうだ、スーパーカブに乗って出かけよう!」のラストに登場しました。どちらも、死をテーマにしています。
僕の母親は大した人で、死ぬ前日に、僕達子供たちが見舞いに行くと、目を光らせてエールを送る様な人でした。色々と苦労をしたはずなのに、自分の人生を肯定して、「生きるって素晴らしい事よ」って言いきりました。悲しい出来事であったはずなのに、葬式はどこか清々しい気持ちにさせられた事を思い出します。
さて、実は、母親の事を書きたかったわけではないのですが、パソコンを打ち始めると、つらつらと書いてしまいました。実は、今回は書く内容を決めていません。決めないまま、呟いています。「だるっぱの呟き」ですから、許してほしいです。
いや、「書く内容を決めていない」というのも少し違います。実は、スランプです。前作「逃げるしかないだろう」を書き上げてから、ずっとスランプです。長々と書き続けてきたので、何かしら文章を刻むことは出来るのですが、僕の中の熱量が違うのです。
「その男、木崎隆」は、「逃げるしかないだろう」を創作している時に、設定として考えていた内容をベースにしています。裏設定ですので、表面に現れることは無かったのですが、僕の中では生きていた内容です。そうした、裏設定は、まだあります。ですから、ネタとしてはあるのですが、実は、書いていて情熱が湧かない自分に、最近気が付きました。言っちゃった・・・。
文章を書く方って、どんな気持ちで書いているのだろう?
僕は、今まで、突き動かされるようにして書いてきました。悩みもしましたが、それでも、真っすぐに目標を定めて、走ってきました。ところが、ゴールをしてしまってから、次の、目標が見えていません。短編小説は、思いついたら書くことがあるかもしれませんが、今の僕に必要なのは、次の山です。それも、大きな山です。登り切るのに困難を極めるような、そんな山を、僕の中に見つけないと、スランプを克服できそうにありません。
そんなことを、つらつらと考えている、だるっぱでした。