野宿の場所
近畿地方における2024年のゴールデンウィークは、前半は少し天気が崩れる模様。対して後半は晴れるらしい。丹後半島に行くことを決めてから、天気予報を確認するのが日課になった。ちょっと前までは、GWの後半は雨が降る予報だったので、このまま晴れてくれることを願うばかりです。
今年の正月に、50ccのスーパーカブで紀伊半島を一周した時は二日目は雨でした。ザーザー降りではなかったけれど、寒い冬の雨は走っている時はそれほど気にならなくても、野宿が大変です。テントは用意していますが、それでも雨の中で設置して、撤収する時に濡れたテントを畳み込むのは考えただけで憂鬱。出来れば、雨が降らないことに越したことはない。
初日の夜は、丹後半島の経ヶ岬展望台の周辺で野宿をするつもりです。周辺に民家はありませんし、展望台駐車場に丸い屋根の休憩所があることを確認しました。最悪、雨が降ったらその休憩所の屋根を借りようかなと考えています。ただGWということもあり、車中泊を含めた宿泊客が他にもいるのではないかという懸念があります。僕の思いとしては一人っきりになりたいので、先客がいるようなら他の場所に移動するするつもりです。スーパーカブなので、そこは柔軟に対応したい。
二日目の朝は早起きして、経ヶ岬を散策するつもりです。丹後半島を含めた山陰地域はユネスコ世界ジオパークに認定されています。ジオパークをざっくり説明すると、地質的に特殊な性質を有していて景観が素晴らしいので、開発を抑えて後世に残すことをユネスコが認定した地域のことになります。ネットの写真を見るかぎりですが、日本海の荒波に晒された経ヶ岬は不思議な岩肌をしていました。足元に気をつけつつ、海辺まで迫ってみたいと思います。
二日目の夜は、舞鶴湾の出口付近にある葦谷砲台跡で野宿します。当初は釣り公園のつもりでしたが、釣り好きな友達から、夜釣り客で賑わっていることを聞きました。はたと困った僕は、野宿に適した場所を探し始めます。そうした中で見つけたのが葦谷砲台跡でした。
舞鶴湾は、海上自衛隊の基地があることで有名ですが、古く遡れば明治時代からここは軍港だったのです。その軍港を守るために、舞鶴湾の出口の両翼には敵艦隊を迎撃するための砲台が建設されました。その砲台が現在まで残されているのです。レンガ造りの砲台は、写真を見るかぎりですがまるで天空の城ラピュタの一シーンを思い出させる作りでした。また、レンガ造りの倉庫が使われないまま残っているようで、もし雨に降られたのなら、この洞窟の様な倉庫に避難することが出来そうです。ただ、かなり不気味な場所です。
葦谷砲台跡には、予定では太陽が沈んでから訪れる予定です。二日目のスケジュールが過密すぎるので、これは仕方がない。僕は、誰も居ない山の中にすすんで野宿をしますが、幽霊が出そうな場所で野宿した経験はありません。人間の文化が残されているのに、人間がいないというのは、なんとも奇妙なものです。久しぶりに怖い思いが体験できるかもしれません。幽霊は信じていませんが、幽霊的なものはやっぱり怖い。そんな怖さを、ちょっと楽しみにしています。
最終日の朝は、この葦谷砲台跡の散策になります。色々と写真を撮ってみたい。インスタがメインになると思いますが、旅の写真は色々とアップする予定です。




