crazy and mixed up
朝早くに目が覚めました。普段から朝は早いのでいつも通りです。ただ、いつもと違っていたのは、起きた場所が、真っ暗なテントの中でした。聖徳太子を調べるフィールドワークの為に、大和川流域で僕は野宿をしていた事を思い出しました。昨晩のことは、断片しか覚えていません。残骸を見て、ビールを五缶とウイスキーをそれなりに飲んたことを確認しました。コンビニで購入したウイスキー用の氷は、溶けて水になっていました。
目覚めて最初に野糞をしました。食事中の方、すみません。きれいに野に返しました。野山の栄養素になってくれたと思います。朝食は、マルちゃん正麺の醤油です。昨晩、食べ残した鶏のもも肉を一緒に茹でました。大変美味しかったです。そうした作業を進めながら、小型スピーカーからは音楽が流れています。サラ・ボーンのアルバム
「crazy and mixed up」
です。
最高に素晴らしいアルバムです。有名な「枯葉」という曲も収録されています。歌の上手さもさることながら、サラ・ボーンの世界観が唯一無二。サラ・ボーンのイメージって、一般的には暗いと思います。しかし、このアルバムでは、完全に突き抜けてしまっていて、泥沼から花を咲かせた蓮の花のように、人生を謳歌しているような愉快さがあります。美しくて気高くて、楽しい。
これまでに何度もこのアルバムを聴いてきました。何回聴いても、飽きない。飽きないどころか、聴き直すたびに、サラ・ボーンの更なる奥の深さに驚きすら感じます。僕には、そんなアルバムが何枚かあります。次は何を聞こうかな。清々しい朝でした。




