NHKプラス
党名は変わっていますが、かつて「NHKから国民を守る党」という政党が存在していました。NHKの受信料が強制的に搾取される構図に反旗を翻した党になります。応援はしてはいませんが、政党が存在する意義は理解できます。NHKの受信料が自由化になるというのは真っ当な社会だと思われます。ただ、それでも僕はNHKの受信料を払うと思います。何故なら、コンテンツが優れているからです。
子供の頃から民法は毎日のように観ていましたが、最近は全く観ていません。理由は色々とあります。第一に、面白くないというのがあります。視聴者におもねる似たようなバラエティ番組が余りにも多すぎませんか……。近年、新聞社やそれに従属するテレビ局は予算がないみたいですね。だからなのか、番組に勢いがない。対して、アマプラやネトフリは番組を作成する資金力が違います。その資金力は、コンテンツの面白さに反映されていました。僕の家のテレビは、いつもfire stickが刺さっていて電源をつけるとアマプラのホーム画面が表示されます。
HNKは左翼的だとか何かと叩かれることもありますが、コンテンツの作り込みは素晴らしいと思います。訴えかける内容があります。ただ問題点は、番組のタイムスケジュールなんですね。どんなに面白そうな番組があったとしても、その時間にテレビを観ないといけないという制約は現代的ではありません。ネット時代は、観たい時に観ることが出来るという自由さが大切です。
NHKスペシャルで古代ミステリーが放映されています。第一回のテーマは「卑弥呼」でした。第二回は「大和王権と倭の五王」になります。放映時間には見ることが出来ないので、NHKプラスを使いました。これがとても便利なのです。僕の家のテレビは、録画機能がありません。いつもなら、見逃したらそのままだったのですが、NHKプラスなら一週間以内なら見逃した番組であっても観ることが出来ます。
第二話「大和王権と倭の五王」
面白かったです。初回の卑弥呼も面白かったのですが、ドラマの展開の仕方がとても練られていました。今回であれば、昨年に話題になった富雄丸山古墳の出土品から話が展開されます。この古墳からは、長さ2メートル30センチ余りの「蛇行剣」が発掘されました。当時の製鉄技術を考えると、これだけ大きな鉄の剣を作れたのは、とんでもない技術革新に裏付けられていたようです。なんてたって東アジア最大の剣ですからね。
番組では、宋書に「讃」と記された応神天皇が登場しました。両耳の横には、角髪と呼ばれる縦長に結われた髪の毛が見えます。そうした、細かな演出がとても良い。僕のイメージを加速させるのです。番組そのものが作り物だと分かっているのですが、ドラマが盛り上がっていくとなぜだか涙が溢れ出しました。50歳を超えると、なんだか涙もろくなります。NHKの策略に落ちてしまった僕が居ました。




