大和川流域
中央卸売市場は、殆どの水曜日が休日になります。世間的な休日である日曜日よりも、平日の休みというのは、僕としてはありがたい。出かけるにしても目的地に人が少ない。これは良い。
先週は、聖徳太子を調べるために四天王寺に行きました。また、その足で、大阪市立美術館で開催されている聖徳太子展にも、足を運びました。今週は、奈良の明日香村と法隆寺に行く予定です。足は、スーパーカブです。折角なので、前日から出発をして、何処かで野宿をすることにしました。
この野宿というのが、昨今では難しい。若い頃、自転車で日本を旅行していた頃は、何処にでも野宿をしました。若いから許される特権みたいなものです。しかし、今の僕は五十歳です。もし、野宿の現場を誰かに咎められたら、これはかなり格好悪い。じゃ、お金を出してキャンプ場に泊まれば良いようなものなんですが、それでは、雰囲気が出ないんですよね。僕は、野宿ばかりをしてきたので、その緊張感を味わいたい。じゃ、どうすれば良いのか? すみません。ご想像にお任せします。
大阪の柏原から奈良に入る大和川流域で、ちょうどよい場所を見つけました。一人用のテントを貼り、マイルス・デイビスのカインドブルーを流しました。落ち着いたトランペットが良い雰囲気です。十八時になると、もう、真っ暗です。七輪で銀杏を焼きました。臭くて香ばしくて、とても美味しい。次は、椎茸を焼き、最後は鶏のもも肉を焼きます。
周りでは、マイルス・デイビスのトランペットに負けじと、秋の虫が鳴いています。今晩は、そんな中で、酔っ払いたいと思います。ビールだけでなく、ウイスキーも、用意しています。




