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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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キッチンドリンカー

 酔っています。今回の記事は酔った勢いで書くことになります。申し訳ありません。悪筆、悪しからず。


 毎日の嫁さんお帰りが遅いので、晩御飯の段取りは僕が担っています。今日の晩御飯は、揚げ物にすることにしました。揚げ物にも色々ありますが、人気ナンバーワンを決めるとしたら、多分……いやかなりの確率で、鶏の唐揚げになるのではないでしょうか。


 鶏の唐揚げと言っても、色々とあります。この間、次男とチェーン展開で有名な中華屋に行ったのですが、そこでの唐揚げは鶏の胸肉を使っていました。プロの中華屋が調理する唐揚げは、胸肉を使っていたとしても美味しいです。一般家庭で調理するとパサパサになりがちな胸肉も、プロが調理すると胸肉でも美味しいです。それでも、唐揚げを調理するのならモモ肉を使った方が美味しいのは、一般的な理解ではないでしょうか。


 でも、でも、買い物に行くと胸肉とモモ肉の価格は著しく違います。ついつい、財布の中身と相談しながら、胸肉を買ってしまうのが主婦(主夫)の情だと思います。やっぱり、安い方が嬉しい。それに、健康的にも胸肉を食べたほうが身体に良いと……聞いたことがある様な気がする。胸肉を買うことに、金銭的にも健康的にも倫理的にも、真っ当なような気がする。迷いながらも、胸肉を買いました。折角調理するのなら、美味しい方が良い。胸肉を美味しく調理することにしました。


 胸肉を唐揚げにした場合、唐揚げに限らないのですが調理するとパサパサになるのが問題です。食べたときの食感が良くない。理由は簡単です。胸肉には油がない。


 あの胸肉のパサパサ感を回避する方法はあります。調理する前にお酒――

水でも良いのですが――に浸しておくと、調理した後もジューシーな食感になります。ただ、調理してすぐに食べるのなら美味しいのですが、時間が経つとやっぱりパサパサになってしまします。そんな事を加味しながら、胸肉の揚げ物を作ることにしました。


 最近の僕が調理する胸肉の唐揚げは、少し凝っています。以前なら胸肉を大きく一口サイズに切っていたのですが、今は違います。ミンチほどではないのですが、胸肉を小さく刻みます。小さく刻んだ胸肉に、今回はグリンピースをまぶします。過去には、賽の目のジャガイモや、細かく刻んだ牛蒡なんかも使っています。


 その胸肉を刻んだものに、以下の調味料をまぶします。――みりん、お酒、コンソメ、醤油、塩、胡椒、更にマヨネーズ。最後のマヨネーズは重要です。癖になる味に仕上がります。カレー粉を使うこともあります。その選択は気分になります。ボールの中の胸肉に手を突っ込んで、しっかりとまぶします。混ざり切ったら、放置します。その間に、胸肉にみりん等が沁みこみ、しっとりとした食感を作り出します。この放置時間は、非常に重要です。


 次に、かき揚げの準備をします。経験した方はご存じただと思いますが、美味しいかき揚げを作るのは、非常に困難です。詳細は割愛しますが、基本的に油は新しい方が美味しいです。カラッと仕上げるためには、衣を氷で冷やす必要があります。この温度差……重要です。


 準備が出来たら、僕は風呂に入ります。ゆっくりと風呂につかり、一日の疲れを癒します。風呂から上がり体を拭き、パンツをはきます。キッチンに向かったら、戦いの始まりです。まず最初の一手は、冷蔵庫からビールを取り出すことです。プルトップを引き上げて、左手を腰に当てます。缶ビールを口元に寄せて、冷えたビールを一気に飲みます。


 「ゴクゴクゴク。美味メーーーー!」


 感嘆の言葉を漏らして、調理を始めます。最初の敵は、かき揚げです。過去には、かき揚げを丸く仕上げる調理器具を使ったこともありました。これ、ナンセンスです。ビジュアルは大切ですが、酔っ払いには無用です。面倒くさい。最近は、お玉に材料を掬って、鍋の縁を利用して、丸く仕上げる様にしています。単純にして、至高。丸いかき揚げが出来上がります。揚げ加減を見計らって、掬い上げます。油をきります。そのかき揚げを、醤油で食します。美味しい醤油でなければなりません。僕が使う醤油は、「はさめず」という醤油です。


 「美味い」


 かき揚げを一口食べると、ビールが二口無くなります。ビールの消費量が各段にアップします。


 「美味い」


 家族の為にかき揚げを生産した後は、次は唐揚げです。自慢の唐揚げです。ツナギに小麦粉を使うことが一般的ですが、片栗も美味しいです。カラッと仕上がります。唐揚げが揚がるころには、お酒がビールからレモンチューハイに変わりました。サッパリとして美味しい。飲みながら、唐揚げをドンドンと生産します。


 そんなキッチンドリンカーが、楽しいです。楽しくなったら、文章を紡ぎたくなりました。一気に書き上げて、ホッとしています。最近の僕は、性の歴史を勉強しました。性の歴史を勉強したら、巫女の歴史に興味を持ちました。現在は、そのれらの書籍を読んでいます。面白いです。既存の価値観が、破壊されるのが心地良いです。性の歴史の続きは、しばらくお待ちください。

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