コテンラジオ
長らく更新が途絶えていました。決意した小説は、まだ一行も書けていません。締め切りは7月の下旬なのに、まだプロットを考えている途中だったりします。集中しなければならないのに、実は他のことに気を取られていました。以前に、ゆる言語学ラジオを紹介したことがあります。ポッドキャストやYouTubeで展開されている、言語学に関するトーク番組です。嫁さんから紹介された時は、その面白さについて半信半疑だったのですが、どっぷりとハマりました。そんな嫁さんが、また新しいコンテンツを僕に勧めるのです。
「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」
深井龍之介・楊睿之・樋口聖典の三人が、世界の歴史を紹介してくれる番組なのですが、これがメチャクチャ面白い。学生の頃の歴史のイメージって、年号や歴史的人物の名前を憶える為の勉強だった気がします。歴史の表面の上っ面を掬いあげただけで、当時はその面白さが分かりませんでした。ところが、コテンラジオは違います。歴史に登場する人物のドラマを紹介してくれるのです。毎回毎回、一本の映画を観ているような感覚にさせられます。これまでに聞いてきたテーマを、ここで一部紹介します。
吉田松陰、スパルタ、秦の始皇帝、諸葛孔明、ヒトラー、フランス革命、ガンディー、アレクサンドロス、玄奘三蔵、アメリカ開拓史、ヘレンケラー、高杉晋作、オスマン帝国、最澄と空海、ユリウス・カエサル。
凄くないですか。守備範囲がとても広い。コテンラジオで特徴的なのが、その深堀です。一人の人物を紹介するとき、その人物が活躍する以前の背景の紹介から始まります。話し始めてから1時間経っても、主人公が現れないことはザラです。一つのテーマで、4・5時間は当たり前に話します。
歴史って、大きな川の流れだと思いました。過去において人間は、様々なことで失敗してきました。失敗するたびに、新たな価値観が生まれ次の時代の幕が開きます。そのように歴史が積み上げられて、現代社会が存在しています。過去を切り離して、現代は語れません。ずっと、流れているのです。そうした歴史の流れを俯瞰しながら、「人間って何だろう」そんな気持ちにさせられます。ここで、コテンラジオの名言も紹介します。
――国は国が出来た時に、滅びる理由が決まっている。
――あるべき自分ではなく、やりたい自分に振り切ることが大事。どの方向で自分のエネルギーを爆発させるのか。
歴史的人物たちは、良くも悪くも殉教者でした。誰もが諦めてしまうような断崖絶壁を、登攀しようと挑戦するのです。その決意に至るまでに、七転八倒して恥ずべき行為を行うこともあります。しかし、その心根はとても純粋でした。信じた道を突き進むのです。
普段の会社通勤はスーパーカブに跨るのですが、最近は自転車です。「コテンラジオ」を聞くために、自転車を漕いでいます。凄く集中できます。晩御飯を作る時も、トイレに籠っている時も、ずっと聞いています。ここ一カ月、僕の生活は「コテンラジオ」一色です。当分は、そんな生活が続きそうです。