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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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デジタルネイチャー

 唐突ですが、ChatGPTってご存じですか?

 この存在の登場に、グーグルが戦々恐々としています。今回は、そんなお話です。


 僕たちは普段調べ物をするとき、ネットのグーグルを使用します。一昔前なら、辞書を開くことが一般的でしたが、今はネット社会です。インターネット上で検索をすれば、それに関連する情報を提示してくれます。僕は過去にフルーツカフェを営んでいたことがあるのですが、検索すれば10年以上も前のことなのに、当時の情報を拾うことが出来ます。非常に便利です。


 そうしたインターネット上の検索を脅かすコンテンツが誕生しました。それがChatGPTです。グーグル検索では、語句を並べると関連する様々なサイトを表示してくれます。ChatGPTも、同じように関連する語句を打ち込むのですが、結果の表示が違います。サイトではなくて、文章として生成されます。これが凄い。


 グーグル検索では、関連するサイトが表示されると言いつつも、広告が上位に表示されます。拾い上げられたサイトも、広告色が強く、本当に欲しい情報がなかなか見つけられない。次々とサイトを開いて確認する作業が必要でした。


 ところがChatGPTは多くのサイトを検索しつつ、それらの情報を統合して、一つの説明文を生み出すのです。情報のソースは、ネット上に蓄積された莫大な情報です。それらの情報から適切な説明文を、数秒で生成します。これって、凄くないですか。サイトを次々と調べる必要が無いのです。完全ではなくとも、中庸な説明文を読むだけで要点を理解することが出来ます。例えば、僕が関心を持っている聖徳太子について、次のような質問をしました。


――――――

 Q.聖徳太子の偉大な功績について教えてください。


聖徳太子しょうとくたいしは、日本の古代における政治家・思想家であり、日本史上でも特に重要な人物の一人です。聖徳太子の偉大な功績は以下の通りです。


建国の基礎を築いた

聖徳太子は、日本を統一し、国家を建設するために尽力しました。彼は、法令制定や地方行政の整備など、国家の基盤を固める政策を実行し、日本の建国に大きく貢献しました。


文化の発展に尽力した

聖徳太子は、文化の発展にも力を注ぎました。彼は、漢字の普及を進め、国学や仏教などの文化を広めることで、日本文化の発展に貢献しました。また、彼は学問を重視し、大学や書院を設立して、教育の普及にも力を注ぎました。


改革を実行し社会を改善した

聖徳太子は、社会制度の改革も進めました。彼は、農民や商人など、社会の下層にいた人々の地位向上を図る政策を実行し、社会を改善することに成功しました。また、彼は倫理的な観点からも、人々の行動規範を示し、道徳的な社会を構築しようとしました。


仏教の発展に貢献した

聖徳太子は、仏教の発展にも尽力しました。彼は、仏教寺院の建設や経典の翻訳など、仏教の普及に大きな力を注ぎました。また、彼は仏教の教えを政治にも取り入れ、国民の精神的な向上を図りました。


以上が、聖徳太子の偉大な功績の一部です。彼は、日本の歴史に大きな足跡を残し、日本文化や社会制度の発展に大きく貢献しました。

――――――


 結果については、同じ質問を繰り返すと精度が変化しました。日々更新されていることを感じます。素直に凄い。簡潔に、しかも要点だけを抽出しています。聞く話によると、アメリカの大学の論文のために、ChatGPTに文章を生成させたら、及第点を取れたという話もありました。それくらいに凄い技術です。グーグルも真っ青になるわけです。ググるよりも、スピディーに欲しい情報を得ることが出来るからです。


 このChatGPTは、OpenAIと呼ばれるAIコンテンツグループの一つで、他にも画像の生成や音楽の生成を行うAIもあります。原理は一緒です。ネット上にある膨大なデータを基にして、関連するデータを自動生成します。昨年から、画像系を生成するAIの話はネット上で賑わっていました。AIに生成させた画像をもとにして漫画を紹介していたサイトもあります。


 文章にしても、絵画や音楽にしても、人間が関心を示すコンテンツの生成はAIが自動で行ってくれます。その完成度は、今後ますます改善されていくでしょう。気が付けば、人間が作ったものか、AIが生成したものなのか見分けがつかなくなる。いや、AIに作らせた方が早くて良質。しかも無料です。今後は、様々な分野で、そうしたAIが活用されていくようになっていきます。


 例えば、日本文化の一つ、アニメもAIの余波を受けるでしょう。手書きからデジタルに変わりましたが、それでも大変な作業の中で作品が生み出されています。その作業をAIが請け負うような時代になるでしょう。小説も音楽も絵画も、弁護士や税理士の仕事も、銀行や役所の仕事も、多くの仕事がAIに置き換えられていきます。そうした時代が、直ぐそこまで来ています。そうした時代のことを、デジタルネイチャーと言うそうです。

 

 そうした時代の未来について識者が対談をしていました。人間が仕事から解放されていくと、大恋愛時代がやってくるそうです。不倫も何もお構いなし。やる事が無くなると、人間は戦争をするそうです。それが人間の本能だと言っていました。そうした話には、頭を傾げてしまいましたが、分からなくはないです。人間が作業をしなくても、AIが処理してくれる未来。――あなたは、この流れを、どの様に受け入れますか?


 当分は、こうしたデジタルネイチャーについて、僕なりに思うところを綴ってみたいと思います。

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