kindleに投稿が出来ました
「またか!」
そんな声が聞こえてきそうですが、今回も「逃げるしかないだろう」の話題です。先程、アマゾンが展開する電子書籍kindleに、書籍データのアップロードが終わりました。投稿小説サイトとは違い、同じネットでもkindleでの出版は少し手間がかかります。
例えば、「書籍名」や「見出し」それから「エピソードの区切り」には、マークを書き込む必要があります。難しい作業ではないのですが、文字数が多いと大変です。「逃げるしかないだろう」は最終的に40万字ほどになりました。一通り目を通す必要があります。流石に、本格的な推敲まではしませんでしたが、ところどころ、間違いを見つけました。丁寧に修正していきます。
そうして出来上がったデータを、今度はコンバーターを使って専用のmobiファイルに変換する必要があります。横書きで簡単に済ませたかったら、Wordデータをそのまま使うことも出来るそうですが、僕は縦書きにこだわりました。指示通りに手順を踏みます。
文字にするとそれだけのことなのですが、案外、手間取ります。半年前に経験していたはずなのですが、サイトをググっては手順を確かめつつ、やっとこさっとこkindle出版が終わりました。脱力~。
ここまでしましたが、それでも簡単には読んではくれません。小説家になろうでも、現在は読者が減りました。投稿している内は何かしら読者が増えますが、完結して暫くすると、その後は海の藻屑になります。そんなもんなんですよ。ネットの世界には、夥しい数の小説が今も生み出されています。そうした中で、僕の作品を見つけるというのは至難の業なのです。
以前であれば、その事を寂しいと感じていました。大げさに聞こえるかもしれませんが、それこそ命を削って書いた小説です。子供のように可愛い。多くの方に読んで欲しいと思います。しかし、その事に執着するのは違うな、と最近は考えるようにしています――考えているだけで、心ではやっぱり読んで欲しいですよ。
kindle出版にしても、半年前は多くの方に読んでもらうためにどうすれば良いのか考えている時期もありました。実際に、本格的ではないにしても取り組んでいました。しかし、時間というのは限られています。そうしたマーケティングに時間を使うことが、実に煩わしい。自分の中の承認欲求を満たすために頑張っていることに疲れました。同じ疲れるのであれば、より効果的に疲れたい。同じエネルギーを、作品を生み出すことに集中した方が良いと判断しました。
小説、もしくは文章を生み出すという行為は、基本的に自己満足な世界です。自分の中にイメージされたものを形にする。それだけのことです。結果を求めたら疲れます。
kindle出版が終わりましたので、今後はペーパーバックというサービスを利用します。紙の本としての書籍化です。この為にkindle出版しました。上下巻で2冊になります。上巻は374ページ。下巻は519ページと、結構なボリュームです。まだ、手にはしていませんが、ペーパーバックというのはコンビニで売られているような簡易な作りの本だと思います。下巻の519ページは、流石に長い。真ん中でパカッと割れてしまわないか心配です。
ペーパーバック化に関しては、表紙の加工が必要になります。下巻の出版に際しては、上巻の表紙を間に合わせで使いました。この表紙を、もう少し納得のいくものにしたいです。今日は、この表紙について、頭を捻るつもりです。手にするのが楽しみです。