大盤解説後記
今日は、拙書「逃げるしかないだろう」の更新を後回しにして、王将戦第2局二日目を観戦してきました。
――朝一番、一話だけは投稿しました。毎日更新は何とか守り切りました。
現在、ビールを飲んで焼酎も飲んでおります。更には、理系な嫁さんの虚数解の話をされて、頭がこんがらがっております。そうした酔っぱらった精神状態で、現在、投稿を行っております。悪しからず。
王将戦第2局。素晴らしい戦いだったそうです。
みたいな感想から始まります。プロの解説、また終局後のYouTubeでの開設を見ていたのですが、皆さん解説が分かり易くて仕方がありません。どれだけ凄い名局だったのかは、現地に居ましたし、解説を聞いていたから感じます。観戦しながら、
「おおぉー!」
と叫んでいました。しかし、それは解説されたから分かることで、僕の頭で理解した事ではありません。それでも、やっぱり面白かったです。
羽生さんは、それまでに指されたことのない新しい局面に、藤井君を誘います。それは、先の見えない大海原に航海に出るような冒険の旅です。
「さあ、行こう!」
そんな感覚が好きです。
僕たちは、長々と生きていると、成功体験の繰り返しをしてしまいがちです。
――前に良かったから、今回も上手く行く。
その様に思いがちです。しかし、そうした成功体験の繰り返しは、視野を狭める危険があります。
王将戦の初戦で、羽生さんは一手損角換わり戦法を選びました。採用数が少ない戦法です。結果は、負けてしまいましたが、チャレンジしたことが凄い。羽生さんの生き方を物語っております。
絶対王者である藤井さんに対して、羽生さんはチャレンジャーです。目先の勝ち負けよりも、大胆な実験ともとれる大勝負に賭ける姿に憧れます。藤井さんという絶対王者に対して、あれこれと試している遊び心を感じます。今回の戦い。目が離せません。