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だるっぱの呟き  作者: だるっぱ
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王将戦第二局

 現在、王将戦第二局が大阪府高槻市にある山水館で行われております。現在の局面の優勢は、僕の頭で判断することは難しいのですが、かなり羽生さんが優勢なのではないでしょうか。


 今回の勝負は、同世代の羽生さんを応援しています。先手の羽生さんが、藤井さんの玉に切り込み、かなりのアドバンテージを握っていると、パッと見いでは感じます。ただ、将棋の世界は難しい。攻め手が途切れれば、一気に反転します。AIではまだ互角です。予断を許さない局面です。


 舞台である高槻市は、僕の誕生地です。山水館は摂津峡にあり、子供の頃から慣れ親しんだ場所です。今は知りませんが、僕が子供の頃は山水館でキジをケージで飼っていました。摂津峡に遊びに行った時の、そうした山水館の思い出が懐かしい。


 最近、拙書「逃げるしかないだろう」を推敲し直して投稿を始めたことで、小さな変化がありました。過去の僕の小説が読まれ始めているのです。


 僕は多くの作品を書いてきたわけではないのですが、元の作品を書き直す作業は繰り返してきました。僕の初めての創作物語は「本読みクラブ」です。僕が小学生の頃に体験した出来事を元にして、推理小説を書きました。クライマックスが定まらずグダグダで終わってしまいました。かなり後悔を残した作品です。


 この作品をベースにして、「貴女を守りたい」という作品を書きました。エピソードごとに話を区切っていて、読み切ることは出来るのですがまだ未完です。この作品の第三話が、今回の王将戦の舞台である摂津峡を舞台に始まります。そんな事を考えると、今回の王将戦は僕の中で、かなり身近に感じる戦いでもあります。


 その王将戦の二日目の大盤解説に、抽選で当たりました。昼間に用事があるので、一日通しで観戦は出来ませんが、とても楽しみにしております。初めて、本格的な将棋の世界に触れることが出来ます。その勝負が、藤井君と羽生さんです。最高です。


 僕も将棋の初段を目指していますし、将棋そのもののゲーム性は大好きです。ただ、僕の将棋は、先人が作った棋譜を参考にして棋力を上げようとしています。しかし、二人は違います。新しい将棋の世界を開拓しようとしています。その精神に憧れます。


 この違いを感じて欲しい。二人は、勝負の勝ち負けは二の次だと思うのです。歴史を作ろうとしています。


 羽生さんは、第一局で、先例が珍しい一手損角換わりという戦法を採用しました。採用例が少ない戦法の可能性に賭けたのですが破れました。負けはしましたが、可能性を残しました。藤井さんという大きな存在に対して、挑戦をしています。その挑戦は、小手先ではなく、フロンティア精神に溢れています。とても楽しんでいるように感じるのです。


 単純な将棋の強さでいったら、藤井君が圧倒的に強いと思います。AIの申し子のような存在です。読みが誰よりも深い。対する羽生さんは、50歳を超えています。藤井君のような読みの深さは敵わないかもしれません。ただ、生きてきた経験が違います。


 いつの時代でも、次の世代が旧世代を乗り越えていきます。その流れは変わらない。しかし、旧世代が大きければ大きいほど、次の世代は大きく成長する必要があります。今回の王将戦が、次の時代を開く大きな分岐点になるのではないでしょうか。明日が楽しみです。 

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