プロット
暑い日が続きます。仕事から帰って来て、昨晩の残り湯で汗を流し、ビールを飲んでいるだるっぱです。普段は、昼間っからビールを飲むことはないのですが、汗を流した後は、つい、飲みたくなります。
小説を書くとき、プロットはとても重要です。プロットは設計図のようなものなので、緻密であれ大まかであれ、プロットを頼りに文字を起こしていきます。プロットの作り方は、多分、人により千差万別だと思います。また、プロットを作ったからといって、その通りに書き上げるということは、まず無いと思います。何故なら、書き始めると初めの頃には気づかなかった発見や事件が次々と現れるからです。それは、設計図を基に指示する監督と、変化する現場で設計図の意図をくみ取って臨機応変に対応する職人の関係に近いと思います。
また、プロットには二つの側面があると思います。それは、概念と流れです。概念とは、その物語で作者が伝えたい思いです。概念が曖昧だと、折角の物語の感動が半減してしまうと思います。また、流れとは、言葉通り物語の展開していく順番です。どのように、物語を進めて行くのかという設計図です。作者によっては、この流れを用意せずに、感覚でアドリブで積み上げていく天才もいるそうですが、僕には無理です。最低限、全体を俯瞰できるよな流れが無いと、筆を進めることが出来ません。
現在、僕はこのプロットを考えている所です。「その男、木崎隆」というお話は、前作「逃げるしかないだろう」に登場した人物たちの過去の物語を描いています。当初は、オムニバス形式で、独立したエピソードを繋いでいくつもりでした。思いつくままに、短編を書き上げていくつもりでした。しかし、最近は、それだけでは、なんだか納得できない自分が出てきました。もう少し、奥の深い物語にしてみたい。そのように考えるようになりました。
「逃げるしかないだろう」の背景を大事にしつつ、もっと面白い話を作りたい。
少し時間をください。登場人物の相関関係や、それぞれの人物の想い。そうしたものを、今、煮詰めています。書き始めたら、以前のように、頻繁に更新が出来ると思います。宜しくお願いいたします。