表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Whose is this milk?

作者: くいーん

初めて書いた小説です。読みづらいかもしれませんが、気軽に読んで頂けると幸いです。

「ちょっと、これ、誰の!?」

昼休みの後の5時間目。昼食でお腹が満たされうとうとしていた私は、高城(たかぎ)先生|(年齢はヒミツ。彼氏募集中)の叫び声で目が覚めた。

「何がですか〜先生」

「牛乳!!一個余ってるでしょうが!」

本当だ‥。私は、確か飲んだ。ホッとすると同時に、何か悪い予感。そして、大抵こういう予感は現実となることを、私は知っている。

先生がため息をついて言う。

「飲んでない人??怒らないから手を上げて?」

いや絶対怒るよね?という疑問と同時にめんどくさいから誰か白状して‥という願いを皆抱いたが、誰も手を上げない。

「はぁ?いない訳ないじゃない?立ちなさいっ!全員!!」

この状態の先生に歯向かうほど私達は馬鹿じゃない。1年1組の12人全員が恐る恐る立ち上がる。

たまにあるよね、こういうの。立たせて、犯人じゃない人を座らせてって、あぶり出すやつ。これ結構怖いから嫌いなんだけど‥

「僕、持ってます!」「私も」「俺も持ってる!!」

心なしか嬉しそうに鞄の中の牛乳を見せる3人。そりゃそうだ。とにかく、あとの容疑者は9人。

佐川(さがわ)ちゃんと(つじ)ちゃんとご飯食べたとき、私飲んでたよね。」

隣から錦部(にしきべ)さんが話しかけてきた。

「うん、飲んでた。辻さんも飲んでたしね。」「佐川ちゃんも。」

「その3人が飲んでたの見てた人いる?」「あぁ、間違いない。」

「じゃあ、そうなんでしょう。座っていいわよ。」

良かった〜!!無実が証明されて、自然と頬が緩む。ということは、あと6人。

「うち坂須(さかす)にあげた〜」「ウチもウチも!!ねぇ、坂須。」

大柄な男子、坂須が振り返る。

「あぁ、もらったよ。ちゃんと飲んだ、自分の分まで。大河(たいが)と同じ机だったから、アリバイはあるだろ。」

坂須と大河は仲が良いから、いつも同じ机だよね。いや、今回これは良くて、ってことは‥あと、2人?全員がその2人の方を見る。

「いや、ちょっと待て!!俺らも飲んだって!!だよな、松山(まつやま)?」

「うん、飲んだし!!」

「確かに松山くんたちも飲んでたわね。」と先生は腕組み。

これ、授業が潰れて迷宮入りするパターン??最悪‥。

「佐川さん。」「は、はいっ?」

私‥えっと、飲んだ、よね??

「牛乳12個本当にあった?当番だったでしょう?」

なんか、聞かれたら不安になる‥。

「多分、12個だったと思いますけど‥。少なかったら違和感あるでしょうし。」

何せ12個しかないのだから。

「そうねぇ‥」「うーん‥」「えー?」

皆悩んでいる。そりゃあ全員「飲んでいない」という証拠がないのに、事実として牛乳は1個残っているからね‥。

「坂須、本当に3個飲んだのかよ?1個ぐらい忘れてんじゃねーの?」

坂須に疑いがかかった。

「いや飲んだって!!机の上にあっただろ、3つ。」

はぁ‥。じゃあ牛乳を飲んでいない犯人は誰??

「ちょっと待って!!」

先生が目を見開く。

「坂須くん、今なんて言った?」

「えっ、『机の上にあっただろ、3つ』?」

「それよ!」

先生、一体何を(ひらめ)いたのだろう?

「坂須くんは大河くんと一緒にご飯食べてたでしょう?と、い、う、こ、と、は、机の上に坂須くんの3個、大河くんの2個の合計4個なきゃおかしいじゃない!」

確かに!!気がつかなかった。

「じゃあ‥?」

誰からともなくつぶやく。

「「大河は坂須の牛乳を飲んでいた?」」

教室中が大爆笑につつまれた。この不可解な事件の真相、それは男子二人が同じ牛乳を飲んでいたということだったのだ。

「全く‥、はい!授業始めるよ!!」

そういう先生もまだ少し笑っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

結局、残った牛乳は坂須が責任をとって美味しくいただきましたとさ。めでたしめでたし?

少しでも面白かった!!と言う方は、ポイント、レビュー、コメントよろしくお願い致します!!作者の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ