全ての始まり
適当に思いついた異世界系の傭兵を自分なりにアレンジしました、正直言って本当に適当に書きました
いきなりバトルが始まる訳では無いですが面白そうなら見てってください
死にかけの僕は今、どこの街か分からない路地裏にいる、暗い夜の中雨も降って体温も下がりとても危険な状態にある
でも動けないんだ、もう何日も食ってないから、気づいたら死にかけてた、この路地裏から外に出た事なんて1度もなかったから死ぬ前に出てみたかったなぁ
「外が見たいな」
ふと呟いた、でももう無理だ、ご飯も水もみんな他の人に取られちゃった
最後に食べたのは・・・あぁあれだ、賞味期限切れてるパンだ、懐かしいな、次はもっと美味しいの食べよう
僕はそう思いながらゆっくり意識が暗くなっていきました
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しばらくして目が覚めました、そしたら知らない男の人が1人、知らない女の人が2人立っていました
「おっ覚めた覚めた」
「良かった〜、死んだらどうしようかと」
「その時は貴方が実験に使うだけでしょう」
「まぁね☆」
なにやら恐ろしい会話が聞こえるが聞かなかった事にしよう、そう思いながら上半身を起こす、あれ?思ったより軽い、それに何やら以前よりも体重が重く感じる・・・これは?
「これは一体・・・」
「ほれ見たことか!子供にもちゃんと効果ありますぅ!」
「・・・・・・体に異常は?どこか痛む所とかありませんか?」
「えぇと、ないです」
困惑した、完全に体が回復している、体が動くのだ、少し前とは比べ物にならない速さで腕と指、首が動く、頭の思考もスッキリしている、なんだこれは・・・
「腕を動かしつつぐーぱーも出来て、首も動かしながら何かを考えているだけの思考能力が回復している、効果アリでいいんじゃないか?ワイズ」
「認めるしかありませんか・・・」
「私と組んでる時間が短いから疑うのは分かるけどこれは、ちゃんと!私が!作った!魔法です!」
あははは・・・うるさい、じゃなくてここはどこだ、見たところ四角形の木製の部屋だな、今僕が座っている・・・恐らく大人用だと思うベット、右には少し大きい窓とそこから見える木々の数々・・・森の中か、それと腰まで伸びた綺麗な白い髪の毛のうるさい女の人
左を見たら男の人が座っていてその隣に冷静な女の人が立っていた、何かを会話しているが聞いた事ない単語ばかりで理解は出来ない、魔法って何だろう?この人達が来ているは服だろうけど見たことないから分かんないや
「とにかく子供にすら効果はあった、私がこれを使えば生存率どころか死亡率すらゼロになる確率が上がる」
「決めるのが早いでしょう、もう少し様子を見てからでも」
「へっ!そうですか!ならそのうちお前をこの力で助けてやるからその時に感謝しろ!」
喧嘩でもしてるのかな、大声を出している女の人はそのまま部屋を出ていった
「どうしてそこまで疑う、ここまで証明して」
「頭こそよく信用できますね、不老不死の魔法なんて」
「疑うも何も目の前のガキがいい例だしな」
「ぐっ・・・」
僕はどうやらその不老不死の魔法っていうので助かったみたいだ、何が何だか分かんないや、僕はさっきまで路地裏で倒れてそこで死にかけてたはずなのになんでこんな立派な部屋で寝てたりしてたんだ?
「おいお前、とりあえずしばらくこの部屋にいろ、世話はこいつがする」
「よろしくお願いしますね」
そう言った男の人は親指で隣の女性を指した
肩よりちょっと下まで伸びてるボサボサ気味の髪の毛のこの人は僕に対し一礼した、なんの動作だろうこれ
「どちらにせよこのまま放っておこうってのは無しだ、お前が信用出来ない魔法使ってるなら尚更な、ならせめて少しここに慣れさせないといけないからな、そういうのも含めてよろしく」
「まぁそれくらいでしたら・・・」
会話が終わったのか男の人はそのまま立ち上がり部屋を出た、あとは女の人と僕だけになった
「えっと・・・よろしく」
思わずそう言った、僕はどうやらこの3人に保護されたみたいだ、治療に関しては先程の魔法が関係している、ならじっとしている方が安全そうだ、さっきの人もそう言ってるし、そう思い僕はベットで横になる
それからしばらくして思った事だけど思えば僕はとんでもない集団に保護されている事にこの時気づかなかった
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次の日の朝の事だ、視線を感じて起きてしまった
目を開けて起き上がると昨日喧嘩してた人が両サイドにいた、白い髪の人は何やらこちらを睨んでいる
「起きたね、んじゃ診断しようか」
「しん・・・だん?」
「あー、病気がないか調べる、いい?」
僕は頷いた、まず上半身を脱がせられ心臓がある箇所に手を置いた、次に目を見てきた、ちゃんと目を開くように指示もされた、今度は口を動かすように言われた
指示を出しつつ無表情でその動作を行うのを前にして僕は見透かされてる気さえする、経験の差が歴然過ぎて抗っても無駄なようなこの感じ、嫌いだな
でも仕方ないや、僕じゃ何も分からないし出来ないのも事実、流れに身を任せるしかない
「昨日まであんなガリッガリだったのにこの回復力、やっぱ成功でしょ、ね?」
「・・・認めざるを得ないですね」
ガリガリ・・・そういえば昨日まで立てないくらい痩せてたのに気づいたらなんか元気だ、今なら走れる気がする
そう思ったらついベットから降りるのだが足にうまく力が入らずガクンっと跪くように倒れてしまう、なんで力が入らないんだ・・・
「あの様子だとしばらく何も食べず動けずのはずだからそりゃあいきなり走ろうとすればそうなるでしょ、全回復したとはいえね」
「病み上がりという奴ですか」
「正確には精神と体のズレね、期間は分からないけどしばらく動けなかったはずだしそもそもこの子があそこで生きるれるのがおかしいんだよね、協力者がいたはず」
「でも死んだ」
ぽつりと出てしまった独り言、確かに協力者・・・もとい一緒に生きてた人はいた、でもみんな奴隷になったり餓死で死んだりした、そうなるしかなかった
貧民街のさらに奥にある路地裏、そこが僕の家だった、でもみんな死んで僕だけ残ってどうしようもなくただ歩いて力尽きて死にかけた、そしたら運良く助けてくれた人がいた、奇跡だったんだ、そうだ、これ奇跡なんだ、なら僕は・・・、そう思って立ち上がりベットに座る
「心中お察しします」
「・・・」
なんだよ、そんな慈悲のような目は、知ってるぞ僕は、その目をした奴は大体何もしねぇんだ、可哀想にと思うだけで何もしねぇんだ、見るだけなんだあいつらは
その時の命を助けるだけの力があるのに、お金があるのに・・・
「そうやって見るだけで何もしないんだろう」
「実は違うんだなこれが」
「都合がいい事にうちのお頭は人材不足に悩んでいます、いい人材は皆騎士になったり貴族の私兵になったりしますから」
「だから考えた、いないなら育てればいいってね」
なるほど、そこで僕に白羽の矢が立ったのか、どうせこの人達の性格の事だ、悩みながら適当に歩いてたら良さそうなのがそこに倒れてた、持ち帰って育てようって事だろう
僕の歳を考えればあと3年もすればそれなりの身長と体格を得られるだろう、何をするかによるけど
「育てるって、何をさせる気ですか」
「「傭兵」」
2人揃って同時に言ったその言葉に僕は固まる、傭兵だと?あのお金さえ渡せばなんでもするあの傭兵か
想像したら少し、いやかなり嫌気がさしてきた
「説明はお頭から聞くように、んじゃね」
白い髪の人はそのまま出ていった、かなり上品な人・・・ワイズは無言で目線のみでその姿を追った、出て行ったのを確認すると目線を僕に戻し中腰になりながら話しかけてきた
「貴方をこれから一騎当千の傭兵として育て上げます、私の剣術、彼女の知識、お頭の流儀で貴方を育てます、ついてきてくださいね」
途中まで鋭い目線で話しかけてきたのに最後の一言だけニコッとしながら言うかね、そんな事されなら断れないよ
「はい」
覚悟は決めた、僕は今後1人で生きていけるようにならなきゃ行けない、そのためには力と知識、そして経験がいる
僕はそれら全てをここで学んでやる、死なないために生きてやる、僕みたいな人を二度と見ないように
こうして僕は謎の3人組によって傭兵として育てられるのだった
いやそこで終わるんかい!分かってます僕がそう思いますから
次はかなり飛んで3年後の世界となります、ちゃんと登場人物の名前もある程度出ます、人増えてます
続きは未定です、んじゃばいなら