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自称行為  作者: オノマトペ
1/5

*1

 閉じ切ったカーテンの向こう側から、大学生らしい嬉々とした笑い声がやかましく聞こえてきて目を覚ました僕が時計に目をやると夕方の5時過ぎだった。慢性的な体の怠さに抗って体を起こした。時期は4月。大方、華のキャンパスライフに希望を抱いた新大学生達の笑い声だったろうと、ふんと鼻を鳴らしタバコに火を点けた。

 そういう自分も1年前は似たような事を考えていた。所謂「大学デビュー」と言ってもらえるほど華々しい人間ではなかったが、それでも新しい生活の始まりには希望が満ちていた。


 地元を離れて上京し、1人暮らしを始めた。当時からすでに綺麗な建物ではなかったが、部屋に入れば自分1人の為の空間であったわけで、新調した家具や趣味の物品に囲まれているだけで新鮮な心持になった。

 胸を躍らせたのは当然それだけが理由ではなかった。住む所が変わったので周囲の環境も違う。実家とは違って、電車ですぐに大都会へ出ることが出来るし、そもそもただ生活していても不便な事など無かった。金銭的な面では親が援助をしてくれていたし、当時の自分が抱いていた希望は、いたって普通の大学生のそれに違いなかった。たしか、入学してすぐに親と電話で話した。別にこれと言って話す事などなかったが、とにかく浮足立つ心を落ち着かせたかった。



 それからしばらくして、自分にはなかなか友達が出来ないことに気付いた。周りでは少しずつ、まるで細胞のように1つと1つが繋がっていく様子が確認できたが、自分の身にはそれが起こらなかった。何度か、興味を持って貰えるように試みた事ならある。男女関係なく廊下ですれ違う時に故意に少しぶつかってみるとか、講義中に隣の人の足元にペンを落とすとか、学食では2、3人でまとまって食べている人たちのすぐ隣に座ってみるとか。しかしどれも、ただ、そういった行動をとったまでに過ぎず何の発展も見られなかった。最初の内はそうして色々と試行していたが、周囲の細胞は自分を置き去りにするかの如く拡大をすすめていっていたので次第に試行するのも嫌になり、いよいよ人間関係を諦めようと決心した。


 実際の所、1人でいる方が楽だ。誰かに気を掛けて神経をすり減らす必要もないし、時間だって自由に使える。大学には勉強をする為に来たわけであって、何も恋愛や友情を満喫するために来たんじゃない。周りから見たら寂しい人間に見えるかもしれないけど、全くそんな事はない。至って快適だ。


 そういう気持ちが強くなり、次第に周りの細胞達を見下す癖がついた。


 そうすると不思議なもので、さらに周囲との関係は疎遠になった。内側で発生した気持ちが態度になって表れるのか分からないが、挨拶くらいはしてくれていた人たちも次第に遠のいていった。

その頃の生活と言えば、入学当初に抱いていた希望とは全く違うものになっていて、最初の頃少し通っていたテニスサークルも辞めてしまったし、大学と1人部屋の往復の毎日だった。「1人でいる事が楽」という持論もどんどん増強され、いつしか「誰ともいたくない」と思うようになり始めた。


 玄関を出る時から玄関に帰ってくるまでの1日中、講義の時間を除いては常にイヤフォンで周囲の世界の騒音をシャットアウトしていた。それから、なるべく目を伏せるようにしていた。楽しそうにしているカップルや、ヤンキーやそういった派手な奴らを見ずに済むからだ。喋らなくても、言いたい事ならツイッターで吐き出せるし、仕送りがあるから生活に困ることも無かった。それに、交際費が掛からないのが良かった。

 それから家に帰れば自分だけの空間が広がる。アニメや漫画、ゲームが好きな僕はそういった趣味の物で部屋を装飾していた。そうすると全く寂しくなかった。好きなキャラクターが、好きなシーンが僕の帰りを待ってくれていた。それにオンラインゲームなら友達も出来ていた。名前も顔も知らなくても趣味や話が合うのが良かった。それにこっちも素性を知られずに済むから安心だった。

こうして僕は、自分の世界を作ることに成功した。大学で友達が出来なくても、あるいは他人と関わらなくても、僕は十分に幸せな生活を送れる環境を自らの手で作り上げたことが、どこか誇らしかった。そうして少し自信もついた。

 通学中や講義中、大学内で1人でいる事を周りがどう思っていようと、僕には守るべき自分の世界があるという自信があって、どこか勇者になったような気分だった。客観視した自分が逞しく見えた。派手なキラキラした奴らの間をイヤフォンとマスクを防具にして通り抜ける様はまるで、魔界の森を勇敢に突き抜ける勇者そのものだ、と思っていた。


 そんな生活が5ヶ月くらい続いたあと、僕の防具はすでに効果を発揮しなくなってきていた。








*2

 休日はもっぱら家でゲームに明け暮れていたが、次第に講義のある日も家から出ない日が増えて来た。単位がどうだとか勉強が遅れるとか、当然脳裏に過りはしたが、それよりも僕が頼り切っていた精神論の盾ではどうにもならないくらい気分が滅入っていた。


 夏を迎えて休暇が過ぎるまでのこの間、SNSや街では自分と正反対のような人種の大学生の活動がさらに活発になっていたのが原因だった。あろうことか街頭広告やテレビコマーシャルまで、やれバーベキューだ、やれ海だ、などと夏のバカ騒ぎを助長する事を言っているのも、段々と自分が責められているような気になって嫌になった。夏季休暇の約1ヶ月は、近くのコンビニ以外何処にも行かなかった。



 急に、自分に自信が無くなった。



 5ヶ月前までは勇者のような気でいたにも拘らず、夏を過ぎた今となっては生きている事すら恥ずかしいと思い始めた。あまりに、派手な大学生たちの横行に正当性があるように思えてしまって、そうではない自分が間違っているのだと思えた。友達がいない、部屋から出ない、ゲームやアニメばかりで現存している人間との喋り方も忘れてしまったような自分が嫌になった。言いたい事は匿名で文字にしないと発信できない自分が嫌になった。


 しかし、そんな生活の改め方も分からず、ましてや夏季休暇後の自分がまるで別人のように友好的に振る舞うなんてのはあまりに恥ずかしいと思えた。そんな恥を掻くくらいなら、誰とも会わずに過ごしていた方がマシだと思った。僕は自分で作り上げた世界から外に出る事をついにはしなくなってしまった。


 情報なら今やインターネットでどれだけでも手に入れられるし、オンラインゲーム上には友達だっている。この世界から出なければ自分が全てであれるわけで、つまりは誰にも邪魔をされずに生活が出来る。そうだ、元来人間とはそうでなくてはダメなんだ。自分の好きなように生きる事が大切なんだ。


 そんな風に前向きになれた僕の気分は王様だった。勝手に作った世界の唯一の住人であるが故の自動的な王様だった。



 以前にも増して強くなった気がしていた僕は、自分のような人にアドバイスをしたくなり、インターネット上で同じような人間を探した。案の定、人間関係に苦戦している大学生を山ほど見付けた。まず始めに安心感を覚えた。それからはインターネット上の同じ様な人間の巣窟に入り浸った。

そこではアドバイスをするつもりでいたが、想像していた以上に共感できるような書き込みが多かった。そして共感する度に、自分が肯定されているような気分にもなれた。

 印象的だったのは、1人でいる事を楽しんでいるような人たちが多かった事。「趣味に没頭できる」とか「気楽に好きなもの食べられる」とか、そういうポジティブな考えには、心から共感できた。そして自分もそうして生きているんだと書き込んだ。


 インターネットのコミュニティの居心地があまりに良かったため、週に大学に通う日数も減ってきた。それと比例して、部屋の中のゴミの量は増えていく一方だった。料理はしないのでコンビニ弁当の空き箱や、その頃覚え始めたタバコの吸い殻などで、テレビで昔見たことあるようないわゆる“ゴミ屋敷”に自分は住んでいた。


 大学にも行かない、バイトもしない、ゲームやアニメに没頭し、やっと見付けたインターネット上では王様気分、親から貰っているお金はコンビニ弁当とタバコと趣味に消え、そこから産まれるゴミは放置、外には出ないし友人はいない、最近ではゲームのキャラクターに恋をし始めた。


 いよいよ、駄目だと思った。駄目な人間だと思った。ここまで育て、今も援助をしてくれている親に申し訳が無かった。しかしもう戻り方が分からない。無論、戻りたいとももう思わなくなってきた。今の生活は最低だ。最低だけど居心地がいい。自分に合った生き方で生きている。周囲の目は気にするなとか、誰かの名言を聞いたことがある。その通りだ。

 ネットで集めた知識は膨大だけど、ただの頭でっかちだ。変に丁寧で難しい言葉遣いもインターネット上では普通になってきているが、現実では浮いてしまう。みんな知識の見せつけ合い、たかが知れてる勝敗結果。部屋の中なら王様だから、何をやっても許される。傷もつかない、邪魔もされない、ただ、マンネリ化は否めない。

 かといって外に出られない。外交の為のお金がない。知恵がない。服がない。



 そんな事うすうす勘付いた上で、僕にはその生活を変える術もなく、屁理屈じみた持論で肯定する以外何もできなかった。そうしてなんだかよく分からない臭いのする枕を濡らして眠った。




*3

 ゲームやアニメを見る他にも、動画サイトで無料動画を見たりなんかもしていた。そこでも主にはアニメやゲームの映像をただ何となく見ていた。

そんな時ふと、関連動画の中に気になるタイトルの動画を見付けた。


「ぼっち大学生の1日」


 無意識の好奇心でその動画を見始めた。学校で独りぼっちの大学生が、自分の1日を動画にしている物だった。朝起きて学校へ行き、授業を受けて帰ってくるまで誰ともかかわらない生活の動画。これだ、と思った。

 その動画は物凄い回数再生されており、その動画投稿者のチャンネルを登録している人も多かった。動画のコメントを見ても、多くの共感を呼んでいてまるで「スター」のように見えた。

そんなスターと自分の生活を比較してみてもそう大差が無く、僕はそこに1つの希望を見出した。


「自分にも出来そうだ。」


 散々、自分の生活を、性格を恨んできたが、なんだかそれらが報われるような気がした。今や動画投稿で稼いでいる人が沢山いる。これが上手くいけば親にこれ以上迷惑をかける必要もなくなる。共感を呼べれば自分の為にもなる。また、同じように孤独に生きる大学生達にアドバイスも送れるかもしれない。

 さっそく僕は学校へ行く準備をした。と言っても時刻は夜中の2時。明日の為の準備だ。何となく学校に行くのが久しぶりな気でいたが、先週1度行っている。とりあえず必要な持ち物は分かっている。周囲の目も以前にも増して気になるが動画の為だ。そう思うと緊張とワクワクが入り混じってなおさら眠れなかった。



 緊張しながら携帯のカメラを起動させた。顔を撮るのは抵抗があったのでなんとなく足元を写してみた。


「どーも、おはようございます。現在は朝の8時ちょっと前ですね。」


 ほとんど眠れなかったため気の抜けたような怠い声で挨拶をし、動画の趣旨を説明した。寝起きという事もあって変な緊張も無く、あくまで自然体だった。

 朝食は食べないのでそこから玄関を開け、最寄りの駅から電車に乗り、学校に着くまでもずっとカメラを回していたが、あまり周囲の人に気付かれないように心掛けた。マスクとイヤフォンのお陰で、外でカメラに向かって1人で喋ってみる事も出来た。


 教室に入って僕は1番後ろの席に座った。鞄で出来るだけ携帯を隠しながら、授業風景も撮っておいた。前の方で固まってケラケラしている派手目の細胞達への不満も、今日は小さくカメラに吐き出してみた。カメラの向こうに同じような仲間がいると思うと心強かった。

 昼食の時間になり、あえて学食に行ってみた。空いてる席を見つけてそこに座り、昼食が入るくらいの手元を写した。昼食の味であったり、学食の様子であったり、周囲の目であったり、そういったものの実況をしながらお昼を食べるのがあまりに新鮮でワクワクしていた。ここまでくると、自分の独り言が他人に聞こえていようがいまいが関係なかった。


 午後の授業も同じように撮り終えて帰り道。来た道を帰るついでに、コンビニで夕飯と明日の朝食となる物を買って帰った。家に付き、改めてゴミ屋敷と化した部屋が気になったので併せてそれもカメラに収めておいた。

 夕飯の様子やゲームしたりアニメを見たりしているところも撮って、気付くと時刻は夜中の12時だった。その日はそこまで撮って最後の挨拶をすると、すぐに散らかったベッドに横になった。次の日は学校に行く気もサラサラなかった僕は、目覚まし時計もセットせずに寝た。


 次の日は昼前に起きた。前日も前々日もほとんど眠れていなかったから久しぶりにすっきりとした目覚めだった。

 さっそく僕は朝食も取らずに、撮影した動画の編集に取り掛かった。調べてみると動画を編集するアプリがあったのでそれをダウンロードした。良いカメラも良い編集環境も持っていなかったが、たかがお試し動画の為に買うなんてことは考えもしなかった。


 4時間くらいで動画は完成した。テロップを入れたり、音楽を入れたりと想像以上に手間を食ったが満足のいく完成度になった。

 いよいよ動画を投稿しようとした時に、動画のタイトルやチャンネルの名前を考えなければいけないことに気付いた。

 なんでも良かったが、結局僕はその動画に「クズぼっち大学生の1日に密着」とタイトルを付け、自分を「地獄のクズぼっち」と名乗った。



 これが、僕の人生を変えた初めの一歩だった。

 その日から僕は1ユーチューバー「地獄のクズぼっち」として胸を張り始めた。






*4

 動画を投稿して1週間が経って、再生数、コメント数、チャンネル登録者数が想像のはるか上を越えていった。やはりインターネットの力は凄いと改めて思わされた。

 コメント欄に並ぶコメントのほとんどが共感や応援のメッセージだった。中には誹謗中傷も当然混ざっているが、素性を知られていない分痛くも痒くもなかった。動画を出す前に恐れていた「編集技術への文句」も特には見られなかった。


 あの日僕が見た「ぼっち大学生の1日」という動画を出していたスターとまさに変わらない所まで追いついて来て、自分もまたスターになったような気分だった。それは自分の中で革命的な大逆転に思えた。


 大学では一度も日の目を見る事が無かった自分が、今こうして数多くの支持を集めている。裏を返せば、大学で一度も日の目を見なかったからこそ、こうした状況を味わえている。ようやく過去の自分が肯定され、また自分の命が肯定されたようだった。


 味を占めた僕は次なる動画を出そうと決めた。ユーチューバー「地獄のクズぼっち」という“居場所”と“仮面”を手に入れた僕は、本格的にその方向へ進む事を決心した。学校に通う暇などあるものか、と思い、登校するのは撮影の為のみになった。


 「クズぼっち大学生が学食で大食いしてみた」という動画が2本目になった。それを撮影しに行った日もマスクとイヤフォンで周りをシャットアウトし、カメラの向こうの同志達に少しでも元気を上げられればと、白い目を浴びながら学食で持ち込んだコンビニ弁当5個を一気に平らげた。


 1本目の動画の人気が背中を押して、もはやカメラに向かって1人で喋ることが普通になってきていた。ユーチューバーとして大事な成長だ。周りの人は僕の事をなんて言っているかなどという事はすでに一切考えていなかった。それどころか、イヤフォンをして下を向いて過ごす僕には分かりようがなかった。それはすごく自分に好都合だった。

 動画撮影中に感じる周囲の視線などの様子や愚痴は、家に着いてからカメラに吹き込んだ。


「周囲の視線が気にならなくなってて、自分末期だなと思った。笑」

「1人で食おうが誰かと食おうが、何処で食おうが味は一緒だし、美味いんでね。」


 こういった自分の気持ちや考えを発信した方が、さらに共感を呼べると思いこの2つめの動画では前回より多く吹き込んだ。

 その甲斐あってか、2本目もかなりの再生数と共感を呼んだ。

 またその動画のコメント欄を通じて“仲間”と知り合った。お互いに励まし合って、共感しあえる仲間だ。僕はそんな“仲間”に勇気を与えたいと思うようになっていた。


 3本目の動画では、その「勇気を与えたい」という気持ちから、「クズぼっち大学生の助言」というほとんど音声のみといっても過言ではない動画を撮った。ここでは僕の持論であったり、同じような境遇の人たちの為になるような事をひたすら喋った。そもそも喋る事は苦手ではない僕は、カメラをお気に入りのフィギュアに合わせたままで回した。


 大学はそもそも人と出逢いにくいという事に始まって、大学とは勉強をしに行くところであるという事、その為には恋愛や友情などの人間関係が邪魔な事、また何か1つでも夢中になれるものを持つ大切さや、それが寂しさや悲しさを救ってくれる事、それから独りでいる事の強さや1人でも生きていけるという事を出来る限り実体験をもとにビデオに残した。


 反響は、今までで一番多かった。というのも、反論(というより非難の声)が多かった。「そんなのは言い訳だ」とか「都合のいいように言い換えてるだけ」とか、心無い言葉が次々と並んだ。

 

 どうせこういうコメントを平気で書き込むのは派手なクソ大学生に決まってる。あいつらは人の立場になって考えられないから、きっと今の僕の状況にだって想像は及んでいないはずだ。どれだけ苦しい思いをして、そこから這い上がって強く生きていくと決めた経緯をあいつらは考えもしないんだ。僕が自分の寂しさや悲しさを糧にして、今こうしてユーチューバーになっているんだ、あいつらよりもずっとやるじゃないか。まぁこんな事をコメントしたところで屁理屈ばかり並べるだろうから、大人の僕は黙っておいてやろう。


 そんな事を考えながら、肯定意見や共感意見への返信を続けた。どんどんとユーチューバー「地獄のクズぼっち」らしくなってきた、という実感があった。


 

 それから僕は今日までに、さらに3本の動画を投稿した。今では広告収入さえ入ってくるようになった。それからツイッターでも、ちょっとした有名人のような扱いをされるようになった。そういえば、ちゃんとしたカメラと編集設備を購入した。


 夢を抱いていた入学式から1年経った今、当時の想像と全く違う環境で自分の好きなように生きている。世間から見たら半分ひきこもりの寂しいぼっちだろうけど、僕には僕の考えと目標と意地がある。


 大学生の笑い声に刺激されて寝起きの頭でそんな事を考えていた。2本目のタバコを、溢れ返った吸い殻の山に沈めた。



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