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照り返す朝日は終焉の象徴
目が覚めた。
とは言ってもまだ頭の片隅には眠気の
残滓のようなものが感じられる。
そんな覚醒とも半覚醒ともつかない、
茫漠とした意識を引きずりながら辟易と
今日も登校への身支度を済ます。
野暮ったい寝巻きを脱ぎ捨て、制服に
着替える。
無味乾燥、味気も糞もなく支度を
済ませ、視界に敢然とそそり立つ、
玄関ドアをこじ開けた。
開け放たれた玄関の隙間から送られて
きたのは、直近で粉塵爆発でも起こったかのような熱風だった。
また今年も日焼けして褐変した皮膚を上から
丁重に剥いていくあの作業をする羽目になる
のであろうか。
まぁ割とあの時間は嫌いでもないから構わないのだが。