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天気

作者: ひいらぎ

雨。

この天気はすごくめんどくさい。傘はささないといけないし靴は濡れるし電車は混むし。晴れの日と比べていいことがなにもない。

「って思ってたのになぁ。」

なんでこういう時に雨降るかな。

蝉が鳴く昼頃。僕はフラれた。

ずっと憧れていた先輩に勇気という名の気持ちをもって挑んだのだが…。

相手にされず。むしろ気持ち悪がられた。

「あぁ、泣きそう。」

水滴がぽつ、ぽつと慰めるように肩を叩く。

天気にまで同情されるとは。だから雨なんて嫌いなんだ。けど…

泣きたい時に降る雨は晴れ空と同じでいい天気なのかもしれない。

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