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THE HANGED MAN  作者: SEASONS
2日目
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深まる謎

「そろそろ休憩しようか。」



空を見てみれば太陽が真上に昇っている。


単純に考えればすでに正午を過ぎている頃だろう。



(…ふぅ。)



今日は早朝から行動していうえに昨夜は眠る時間さえなかったからな。


無理をし過ぎないように体を休めたほうが良いだろう。



「ちょうど川も近いからな。この辺りで昼食にしよう。」


「おう、そうだな。」



八雲もほぼ丸一日歩き通しのせいで疲れているのだろう。


休憩を持ち掛けた瞬間に倒れるように座り込んでいた。



「さすがに腹が減って死にそうだぜ。」



ああ、そうだな。



今日は朝食を食べる暇もなかったからな。


八雲の気持ちは十分に理解できるのだが、

なぜか今日も(出かけることは誰にも言っていないのに)恭子様お手製の弁当が用意されている。



「今更だけど、これっていつ用意してたんだろうな?」



(…分からない。)



何を考えているのも分からないが、

恭子様も昨夜は王城に居て争いに巻き込まれていたはずだ。


その後の行動は知らないが、

命神宮に戻ってきた八雲と共に六詠山に向かうと決めたのはまだ日も昇らない時間帯だった。



それなのに。


まるで全てを見透かしているかのように、

私達の部屋の前には当然のように弁当箱が用意されていた。



「昨日も思ったけど、恭子様は何時に起きて用意してるんだろうな?」



どうだろうな?



そもそも眠っていたのかどうかさえ分からないのだが、

あれほどの事件があったにも関わらずに食事の用意は欠かさない精神には驚かされる。



それに完璧なまでに計算された栄養配分で、見た目も素晴らしく味付けもしっかりしているのだ。



(…煮物など、そうそう短時間でできる物ではないはずなのだが。)



ご飯を炊く時間も考えれば最低でも一時間は早く準備を始めなければならない。


出かける時間も目的地も不明のはずなのに、しっかり用意されているのは異常としか思えなかった。



(…そうまでして用意する必要があるのか?)



八雲が不思議に思うのも当然だ。



「うーん。一度確かめてみるか?」



(…答えてもらえるものならな。)



あまり期待は出来ないが、

ひとまず恭子様手作りの弁当箱を広げながら、ゆっくりと休憩をとることにした。


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