105/499
次の一手
《サイド:????》
「申し訳ありません鬼道様。秘宝の奪取に失敗してしまいました。」
王都から帰ってくるなり早々に虎王が謝罪してきた。
「戦い自体も五分といったところでしたが、双葉の介入によって戦闘を断念いたしました。」
(…ふむ。)
双葉が現れたのか。
それなら仕方がないだろう。
(今はまだ手を出すわけにはいかないからな。)
双葉の指示に従う必要などないものの。
双葉を生かすことによって最悪の結果を避けられる可能性があるのだ。
(出来ることなら双葉も守ってやりたいが…。)
本人が望まない限り、説得は難しいだろう。
(あくまでも最優先は『あの二人』だ。)
世界を敵に回してでも守るべき存在。
そのためにならば、あらゆる犠牲をいとわない覚悟でいる。
(死の運命など覆して見せる!)
不条理な世界を正すために。
これ以上、大切なものを奪わせないために。
次の一手として、新たな計画にうってでることにした。




