表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/87

神の名は

 真依子がヒステリックな声を上げる。



「結婚!? 絶対に嫌! 私、まだピチピチのJKなんだよ!? 華のセブンティーンなんだよ!?」


「表現に若さを感じないんですが…」


 真依子は手渡された婚姻届に目を通す。



「『夫になる人』の欄に書いてある『始茂根田神』っていうのは何?」


「我が神の名です」


「下ネタ神?」


「違います! 冒涜もいい加減にして下さい! 『しもこんでんしん』です。枯れた田んぼに稲を根付かせ、繁茂させ始める素晴らしい神様です!」


「どっちにしろ嫌! さすがの私だってお金で貞操は売らないから!」


「名前を書いてくれたら、プラス10万円払います」


「…え!? マジ!? …いやいや、その手には乗らない!」


「あと一歩で乗りそうですけど…」


 そのときだった。真依子は突然カバンからペンを取り出し、婚姻届に記載を始めた。



「え!? 待って! 書きたくないんだけど手が勝手に…」


「ふふふ、これが神の力です」


「神の力を悪どいことに使わないで!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ