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神の名は

 真依子がヒステリックな声を上げる。



「結婚!? 絶対に嫌! 私、まだピチピチのJKなんだよ!? 華のセブンティーンなんだよ!?」


「表現に若さを感じないんですが…」


 真依子は手渡された婚姻届に目を通す。



「『夫になる人』の欄に書いてある『始茂根田神』っていうのは何?」


「我が神の名です」


「下ネタ神?」


「違います! 冒涜もいい加減にして下さい! 『しもこんでんしん』です。枯れた田んぼに稲を根付かせ、繁茂させ始める素晴らしい神様です!」


「どっちにしろ嫌! さすがの私だってお金で貞操は売らないから!」


「名前を書いてくれたら、プラス10万円払います」


「…え!? マジ!? …いやいや、その手には乗らない!」


「あと一歩で乗りそうですけど…」


 そのときだった。真依子は突然カバンからペンを取り出し、婚姻届に記載を始めた。



「え!? 待って! 書きたくないんだけど手が勝手に…」


「ふふふ、これが神の力です」


「神の力を悪どいことに使わないで!」


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