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死者の食べ物

 明日香を救うため,真依子は意を決して宣言する。



「明日香さん,目を覚ましてください! 明日香さんの患者さんはみんな死んでいます!」


 真依子の宣言を,明日香は一笑に付した。



「あんた,何バカなこと言ってるの? 患者さんが死んでる? ふざけるのは服装だけにして? みんな病気と闘いながら必死で生きてるのよ」


 真依子の背後のベットに明日香の視線が移る。



「そこにいる小野田さんは,一時期危篤状態だったけど,奇跡的に回復して,今は病態も安定してきてるわ。バイタルもずっとゼロで安定してるの」


「バイタルゼロ!? 死んでるじゃん!」



 続けて明日香は別のベッドを指差す。



「そこで漫画を読んでいる松本さんは,今までずっと食欲がなかったけど,最近はよく食べるようになったわ。若い女の魂が大好物で,いつもすすってるの」


「それって完全に死者の食べ物じゃん! っていうか,え? その魂どこで調達してるの? 明日香さん,まさか人の道踏み外してないよね?」


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