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神社でクリスマス

 「うちの神社はクリスマスイベントに力を入れている」という笠井の言葉はダテではなかった。


 クリスマスイブの夜,出勤した真依子を迎えたのは大きなリースがかけられた鳥居だった。階段の一段一段にも丁寧にイルミネーションが施されている。神社で一番大きな木も電光でピカピカと輝き,飾りとして用いられている破魔矢を怪しげに照らしている。本殿の鈴の代わりに使われたハンドベルは,清らかな高音を奏でていた。



「すごい…」


 真依子は想像以上の光景に思わず声を漏らす。



「なかなかやるでしょう」


 神主姿の笠井が自慢げに鼻を鳴らす。



「しかも,人の数もすごいわね」


「はい。毎年,初詣客よりも多くの客が来ます」


「へえ,すごいね。でも,神社としては大問題ね」


「しかも,神社で一番大きな木の下で口づけをしたカップルは永遠に結ばれる,という噂があるので,カップルもたくさん来ています」


「へえ。それは精神衛生上良くないわね。私,もう帰ろうかしら」

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