表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/87

シフト

 制服姿の真依子が,社務所にある背の低い机の上にカバンを置く。

 そして,カバンから一枚紙を取り出し,息を吹きかけてお茶を冷まそうとしている笠井の目の前に提示した。



「笠井さん,これ,訂正したシフト表」


 笠井の目に留まったのは,12月24日の欄だった。



「あれ,真依子さん,クリスマスも入れるようになったんですか?」


「うん。予定が変わってね」


「クリボッチなんですね」


「違うわよ! この日,彼氏が地球を守ってるの。だから,私も頑張って働こうと思ったの」


「彼氏? 地球を守ってる?」


 笠井が,この女完全にイカれちまったんだな,と言わんばかりの呆れ顔をする。



「まあ,何はともあれ,真依子さんがクリスマスに来てくれるのはありがたいです。うちの神社ではクリスマスイベントに力を入れてますから」


「ん? 宗派違くない?」


「大丈夫です。偉大なるイエスは,隣人愛の精神ですべてを受け入れてくれます。アーメン」


「そういう問題じゃないと思う」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ