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猫と巫女服

「っていうか,篤志,答えて。ここはどこ? あなたに渡された飲み物に口を付けて以降,記憶がないんだけど」


 明日香が自らの弟を睨みつける。



「姉ちゃん,何言ってるんだ? ここは家だよ」


「家? じゃあ,そこにいるお嬢ちゃんは誰?」


「飼い猫のピーターだよ」


 篤志は真依子に耳打ちする。



「姉は神社が大嫌いなんだ。無理矢理神社に連れてきたことがバレるとマズイ。俺に話を合わせてくれ」


 戸惑いながらも,真依子は篤志の無茶振りに応えた。



「み…みゃあ…」


「ほらね。ピーターだろ?」


「ほらね,じゃないわよ。ピーターが巫女服を着てるわけないじゃない」


「知らないのか? 最近,ペットに服を着させるのが流行ってんだぜ」


「だとしても,ピーターはオスよ。巫『女』服を着てるのはおかしいわ」


「いや,ピーターには女装願望があって…」


「そんなの初耳だけど」


 耐えかねた真依子が口を挟む。



「ねえ? 巫女服以前に,私と猫を区別する方法っていくらでもあるよね?」


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