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高まる

 真依子と同い年くらいの男性は,階段を昇り切り,鳥居をくぐると,背負っていた姉をそっと石畳に置いた。



「ちょっと,お姉さん,ビクとも動かないじゃない! もしかして瀕死状態なの!? あんた,来るところ間違ってるよ! ここは神社であって救命病棟じゃないからね!」


「分かってる。姉は瀕死状態じゃないんだ。眠ってるだけ。俺が睡眠薬を飲ませたから」


「お姉さんのことが大好き過ぎて,寝ている最中に無理矢理…っていう気持ちは分かるけど,神社はそういうイヤラシイことをする場所でもないからね!」


「分かってるわ! 俺は姉をそういう目で見てないし! 姉を犯すために睡眠薬を飲ませたんじゃない。この神社で,姉が寝ている間に,祈祷をして,呪いを解いて欲しいんだ」


「呪い!?」


「ああ。俺の姉は,死んだ者の姿が見え,声が聞こえてしまうという呪いにかかっているんだ」


「マジで!? うちの神社に呪いっぽい呪いが来るの初めてなんだけど! 超高まる!!」

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