表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/87

神の基準

「チッ…どうして我が神はこんな品の無い女を見初めたんだ?」


「品の無い女って何!? …っていうか、神様に見初められた? 私は神様に目を付けられたってこと?」


「そうです。私は神様に命じられて、あなたを巫女にスカウトしたんです。神はご乱心だ」


「そんなことないよ。その神様、見る目あるよ。私が世界中の誰よりも可愛いことを分かってるんだから」


「あなた、地雷ですね?」


 スーツ姿の男性が叩いた陰口は、真依子の耳に備わっているノイズキャンセリング機能によって掻き消された。



「僕の声が聞こえてますか?」


「うん。私が世界で一番可愛いって言ったんだよね? 照れるなあ」


「言ってないですよ!? それ、自分で言ってただけですよ!?」


 真依子は悦に浸った笑みを浮かべる。ダメだコイツ。



「それに、別に神様はあなたが世界中の誰よりも可愛いから見初めたわけではありません」


「じゃあ、なんで??」


「あなたが『処女にしてはまあまあ可愛い』からです」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ