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ロリコン先生

 真依子は神様を振り切った。

 あたかも結界が張られているかのごとく、神様は東大寺南大門から奥には一歩も足を踏み入れられなかったのである。きっとそこには侵してはならない一線というものがあるのだろう。

 

 門をくぐってすぐ、真依子はある男の姿を認め、さらにはその男の視線の先に修学旅行中の女子中学生の群れがあることを認めた。



「ロリコンセンセっ、何見てるんですかっ?」


「いやあ、JCの生脚は艶やかで美しいなあ、と…って、おい! 三郷! ロリコン先生って言うな!」


「先生、確認ですが、今、修学旅行中の女子中学生を視姦した上で、『JCの生脚は艶やかで美しいなあ』と言いましたか?」


 美雨の追及に、芦原の顔色が真っ青になる。



「森岡、誤解だ! 俺は今、そこにある柱を見て、『東大寺の柱は艶やかで美しいなあ』と言ったんだ!」


「そうなんですね。危うく勘違いしてPTAに先生を告発するところでした」


「ロリコン先生、生きにくい世の中ですね」


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