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修学旅行

 真依子は、修学旅行で奈良に来ていた。

 学校行事は好きではなかったが、最近身の回りで起きている妙ちくりんな出来事から一時的に逃避できることはありがたかった。この二泊三日の間は、巫女フェチの神主や処女フェチの神様と顔を突き合わす必要がない。

 

 真依子は真っ白な日射しを浴びながら、手に持ったせんべいを小さく千切っては、動物のネットリした舌の上に載せる、という作業を機械的に繰り返していた。



「お嬢ちゃん、楽しいんか?」


「奈良に来たら鹿にせんべいをあげる、って相場が決まってるのよ。……って、うわあ!! 下ネタ神、なんでここにいるのよ!?」


「妻が外泊先で浮気してないかが気になって居ても立ってもいられなくなって…」


「それなら心配無用だよ。私、真面目な生徒だから夜に男子の部屋に忍び込んだりしないから」


「でも、これから東大寺に行くんじゃよな? 神と結婚しておきながら、仏に会いに行くんじゃよな?」


「え? それも浮気なの?」

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