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真依子の憂鬱

 初老の女性を突き返した次の日、真依子はオミクジ売り場に佇みながら物思いに耽っていた。



「真依子様、どうしたんですか? そんな暗い顔をして」


 少し離れた距離にある石畳の上から、笠井が声をかける。笠井の「様」付けから明らかな通り、現在、真依子は巫女装束を纏っている。



「昨日の女性のこと考えてたの」


「考えても仕方ないです。我々は1000万円を払えない人間を救うことはできません」


「笠井さん、そんな『世の中金』みたいな身も蓋もないこと言わないでよ」


「真依子様にだけは言われたくないですよ!?」


「はぁ…あの女性、なんとかして助けられないかな…」


「僕に名案があります」


「何?」


「真依子様が巫女ドルデビューして、CDやライブで荒稼ぎすればいいんです。この神社が財政的に潤えば、格安で呪いを解いてあげられます」


「そんなに上手くいくかな?」


「いきます! 巫女は国民的アイドルですから!」


「巫女フェチに言われても説得力ないなぁ」


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